来週からウォール街では第3四半期の決算の発表が始まる。
昨日のNY株は企業業績の見通しについて関心が高まった。
S&P500の業績は3年ぶりに前年比で-2.70%とマイナスになる予想。10業種のうち最大の減益が予想されているのはエネルギーの-21.40%、素材の-20.20%である。続いて通信の-10.00%。一方、金融+9.90%、製造業+2.20%、IT+1.50%だが、増益組の増益率が小さく全体は市況関連産業の不振に足を引っ張られる。
ただ第4四半期は+9.50%と反転する予想で相場はすでに個々の業績の変化は織り込んでいる。
今回の業績の発表は相場の基調には大きな影響を与えないだろう。
先週末、イギリスでユーロ・ゲーマーEXPOが開催され11月に発売せれる任天堂のWiiUが一般に公開された。先の日米に続く公開であったが、大きな人気を呼び、ことしのクリスマス・シーズンの最大の人気商品になるという見方が一段と強まった。
最近の株価の動きには明らかに人気の転換がみられ、NY市場での任天堂のADR(チッカーシンボル/NTDOY)の人気が東京市場に影響を与えるようになってきた。昨日もNY市場では株価が+3.28%と上昇した。
最近は東京市場でも売買代金が着実に増加し立合い時間中には売買代金がビッグ10に顔を出すようになってきた。
足かけ6年に及ぶ下げ相場に休止符を打ったことは確実で11月18日の米国でWiiUの発売時までは人気が継続することは確実である。日米ともアナリストのレポートは皆無で相場の人気を見る上では下値不安のない証明でもある。