今月は小型株が相場の牽引役になった。ラッセル2000が+19%急騰したがS&P500の+10%を大きく凌駕した。下記の5つの理由で、引き続き小型株の成功の先行が継続する。
5つの理由が上げられる。
- 小型株が合理化で先行。
- インフレ再燃で政府と連銀は合理化政策を進めるチャンスの到来に力点を置く。2008年の金融危機、第2次世界大戦後の復興の積極策で経験したケースの準備を始めた。特に中小型企業の復活に力点を置く。
- 中小型企業の景気回復に力点を置くが、経済界の反応はまちまちで短期的に成果が上がるかどうかでは意見は一致していない。景気対策が効を奏するかには疑心暗鬼である。目先の業績見通しではS&P400、S&P600の小型企業の反発力が大きい。
- 中小型企業の方が海外ビジネスの比率が大きく、コロナウイルスのワクチン開発でも先行している。向こう6ヵ月の期間をみてもワクチン開発で先行している件数が多い。
- 景気循環の回復の好影響の恩恵をいちばん先に受けるのは小型企業と、市場で言われている中小企業である。先端技術の成功例についてもいえる。世界的な大企業でなく異例な技術開発は中小企業のなかに隠れている。
目先の景気の回復局面で脚光を浴びるのは中小型企業が圧倒的に多い。東京市場でもここで取り上げた海外のケースのような事例がふえてくる。