投資の神様と崇められる米投資家のウォーレン・バフェットの11月14日現在の運用内容が公開された。
米国のSECの規則では、投資家は1億ドル以上に新たに投資した保有株には届け出の義務がある。当時、バフェットが運用している上位5番目までの保有銘柄は次の通り。
- アップル(Apple)50.04%
- バンク・オブ・アメリカ(BAC)9.03%
- コカ・コーラ 7.15%(KO)7.15%
- シェブロン・コープ(CVX)5.93%
- オクシデンタル・ペトロウリアム(COM)4.64%
上記5銘柄でポートフォリオの84.01%と大半を占める。世界最大のファンドの仲間入りをするファンドだが、まず50.4%を占めるアップルが過半をしめるのが注目点。
世界の投資家が目を見張って注目してきたポートフォリオを作成しているが、内容はきわめて単純だ。
世界でも希有のファンドだけに、バフェットのファンには肩をすかされた感が強い。世界最大の時価総額の知名度の高いアップルに運用の半分を投じているのには、考えさせられるところが多い。様々な視点が投げられている。株式での資産運用の希有なモデルで、ポートフォリオが、われわれに様々な言葉で語りかけてくる。
今回、バフェットは日本の代表的な総合商社の5社に注目した。
私は大学を出て日本経済新聞社の記者として、大阪の北浜の大阪証券取引所の記者クラブで、商社担当記者に携わったが、バフェットという神様が人生の行く道の門を開いてくれた。
毎日、朝8時前に北浜の記者クラブに顔を出し、夕方7時ごろまで取材先の道を特ダネを追いかけて往来、記者として走りまわった。
入社3年目に待望の特ダネ賞を獲得、当時の賞金で5万円授与されびっくりした。日経新聞社は成長ざかりで、当時の賞金5万円は記者(新入親友社員の初任給は月1万4000円)にはショッキングな金額であった。
日経新聞社が他の競合4社(朝日、毎日、読売、サンケイ)のなかでも成長期に拍車がついたときでもあった。
入社試験の競合は受験者40人のうち1人の割合で合格。
当時、新聞記者が主人公の或る恋愛映画が超人気のときでもあった。
私もその人気の波に乗せられた。
筆記試験後の第2次入社試験では、当時の同志社大学の名学長の田畑忍学長から第2次試験の面接で「尊敬する人物」は?」と聞かれ、「夏目漱石です}と答えたら、「本校でも、そのような人物の輩出を望みます」と言われたのが昨日のように耳にこびりついている。