日経平均が11連騰した。市場にはあまり過熱感がない。テクニカル指標を対25日移動平均でみると乖離率は+2.94%、騰落指数は114%で過熱ゾーン(乖離率+7.0%以上、騰落指数125%超)までには達していない。
おもな銘柄の年初来の上昇率をみると次の通り。国際石油+13%、長谷工+49%、カルビー+14%、東レ+39%、信越化-3.5%、武田+20%、富士フ+28%、DMG森精機+61%、日立-5.6%、ダイキン+22%、ソニー+56%、ファナック+38%、村田+52%、トヨタ自+13%、HOYA+11%、任天堂+67%、三菱商+25%、三菱UFJ+38%、野村証+20%、三井不+11%、日本空港ビ+51%、ソフトB+32%である。
日経平均は+17%であった。現在の個別銘柄の株乖離率をみても異常な過熱状況はすくなく対25日移動平均ではトヨタ自+2.6%、任天堂-0.2%、ソフトB+0.17%は買いゾーンにある。
問題はNY株の動向だが今週は波乱した。足元の景気の鈍化と、ドル高を気にする。
昨日、有名なバイロン・ウィン(ブラックストーン副会長)が長文の相場観を発表した。
「相場には“連銀の政策に手向かうな”という原理原則がるが、現在の長期金利2.09%に対して株式の収益率である益利回りは5.5%で歴史的みても株式は超割安である。
最近,史上最高値を更新したナスダック指数はバブルといわれるが2000年のITバブル時の49倍に比べて現在は25倍で高くはない。目先は10%程度の調整があるかも知れないが、年末の株価は現水準から10%以上は高くなる」とみる。世界的に注目されるストラティジストの見解で信奉者は多い。
詳細は今週の「トリトンスクエア通信」で論じる。
東京市場も押し目は買いだ。上記の銘柄から25日移動平均が低い株を選びたい。