足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

中国問題が日米の株価を動かす

2019-11-21 16:02:41 | 投資戦略
東京市場をはじめアジア株は軒並み下落した。
材料は米中間の通商問題の話し合いの進展である。これまで話し合いの第一段階の合意が年内にまとまり、新年には第2段階に移るという期待観が強かったが、昨日のウォール街では話し合いのまとまりについて悲観的な見方が有力になってきた。
水面下で進んでいる話し合いでは、目先についての合意に向けての熱意がみられないというのが有力筋の見方である。
特に昨日は米国で合意への悲観論が出たようだ。合意までには時間が「ない」という発言が米国の代表者がいらだっている。
問題になっているのは香港の人権問題で、米国の支持に対して中国が反論しているという対立がある。かねて議論されてきたことであるが、通商問題と絡んで問題になってきた。
関税問題には12月15日に発行する中国からの1600億ドルの新しい課税問題がある。現状のままでは、中国の対米輸出に大きな負担がかかる。課税問題は米国からのスマートフォン、卓上PC,その他の個人消費関連商品が含まれている。中国にとってはこれまでの対中輸出の大きな柱であっただけに、その影響度は大きい。クリスマス商戦を控えて中国は問題の解決に向けて話し合いの時間的な余裕は残っていない。
これらの問題が日米欧の株式市場の動向を左右する。
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先行きに見方が分かれる・・・NY株の動向

2019-11-20 16:29:40 | 投資戦略
米国のウォールストリー紙のニュースレターが弱気見通しを出している。
「先行き相場は下落する。目先筋の慎重派の投機家が強気に転換した」という見出し。
日本と異なりウォール街のニュースレターは折にふれ思い切った論調で相場の転換を発表する。
「年末までの相場の先行きにはおおきくは期待できない。下落相場に転換する可能性が高まってきた。弱気転換したのは大勢観の相場見通しに批判的な投資家たちだ。最近の相場で強気筋がふえてきたからだ。短期筋のなかには「相場は弱気の壁をのぼる」という相場観を重視する向きが多い。
一部の慎重な投資家はこれまで先行きに警戒してきたが、これまで希望の坂を駆け上がってきたので、1ヵ月前から警戒し始める慎重がふえてきた。
Hulbert Stock Newsletter Sentiment指数が65.6%になった。2000年以来の高い水準で警戒信号の発信を意味する。
警戒信号の出現はここ2週間にみられはじめたが、きっかけは11月15日の米中間の貿易協定が結ばれるというウワサがきっかけだ。株価指数が上昇した。しかしその後、ウワサがいまだ現実化せず、株価指数の上昇はウワサを背景にして上昇した。
一時は個人投資家の資金が市場に殺到した。このウワサが実現しなければ市場に殺到した資金が流出する可能性が高い。
ウワサを背景に相場に殺到した資金は市場から退場するだろう。
先行きに確信をもつた資金の流入は現在のところ期待できない」。
相場の先行きは年末相場に入るが長期投資の運用者は年初来、20%以上の上昇を記録しただけに、いままでの手元の利益は温存したい向きが多い。

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有望分野への新投信

2019-11-19 16:11:39 | 投資戦略
SP500の構成銘柄10位までの年初来の時価総額の上昇率は次の通り。
アップル(AAPL)+66.5%、マイクロソフト(MSFT)+45.8%,フェイスブック(FB)+47.3%,アルファベット(GOOL)+24.9%,アマゾン・コム(AMZN)+16.8%,ウォルトディズニー(DIS)+3.42%、ビザ(V)+36.0%、マスターカード(MA)+47.9%,AT&T(T)+36.7%,JPモルガン(JPM)+31.7%であった。(アルファベットはグーグルの別名)
アルファベットはネット大手企業で、米国が誇る情報通信の花形である。
ここでは時価総額の規模上位ランキング10社が顔を出したが、アップルの時価総額4266億ドル(46兆円)がトップでウォール街が誇る情報通信業界のNo1である。
ほかにランキングのなかにはマイクロソフト、フェイスブック、アルファベット、アマゾン、AT&Tがグループにはいる。10社のうち6社が情報通信でインターネット革命が生んだ企業群である。
この業界をひとまとめにして投資したい場合にはCommunication Service Select Secter SPDR(XLC)という上場投信がある。業界の代表的な銘柄をひとまとめにして投資信託を組成し小口投資家にも投資機会を与える。歴史のあるウォール街だけに、新分野が生まれても、SECの厳格な投資家保護のルールの下で新商品がすぐに生まれ、育成する環境が整っている。
この商品は年初来で+24%上昇、NYダウ平均の+22%を上回る成果を上げている。投資家にとってはきわめて理解しやすい新投資物件である。
ウォール街の有望な物件の発掘者たちがどんな小さいチャンスにも眼を光らせて狙っている。

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バフェットの変身のとき

2019-11-17 13:40:57 | 投資戦略
ウォーレン・バフェットが世界最大の時価総額のアップル(AAPL)に投資をはじめた。
投資金額は60億ドル(6500億円)。最近はこの株に再び見直し人気が出始めた。
今月にはいってからは史上最高値を7回更新した。アップルへの投資金額は発行株式数の5.60%に当たる。
アップルの株価は静かに上昇を続けている。第3四半期に13%上昇した。6月末のバフェットの保有比率は26.0%で6月末の23.7%から上昇した。年初来68%も上昇し、ダウ平均の銘柄では最高の上昇率になり年初来+68%を記録した。
バフェットはバンガードに続く第2位の大株主に踊り出た。

今回のアップルへの投資でバフェットの「ハイテク嫌い」の掟が変わったのか?
市場ではこれまで以上に「バフェットの変身」に関心を持つようになってきたが、バフェットの口からはコメントは出てこない。
今年はバフェットの投資成果が市場平均を下回っているのをみて、バフェットの投資哲学の変心を期待する向きもふえてきた。本人の口からは一切、この問題にはコメントは出てこない。彼の大の親友にはマイクロソフトの創業者ビル・ゲーツがいるが、ハイテクの知識についてはいつでも教えを受けることができる。
バフェットはアップルを消費関連の成長株と見ているが、投資哲学の変身のときは近づいてきていることも確かである。
90歳になったバフェットは後継者に投資運用のバトンを渡すときが近づいている。

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バフェット・・・相場の高値圏で動く

2019-11-16 21:34:37 | 投資戦略
米中間では懸案の通商関税の話し合いで合意が成り立つ見通しが出てきた。
NYダウ平均はここ4週間、S&P500は同6週間にそれぞれ続伸した。週間でのこのような長期にわたる上昇トレンドの出現は久しぶりで、両株価指数の動きは2017年11月以来の記録であった。
最近は多数の投資家心理は強気トレンドの継続に向かい始めた。
最近の株式市場を左右する最大の材料は米中問題の成り行きであったので、ホワイトハウスのエコノミストは「両国の先行きに対しての見通しは前向きのムードに大きくかじを取り始めた」という大勢観に傾いてきた。
トランプ大統領も解決に言及し「話し合いの第一段階の懸案はまとまってはいないが、政治情勢に近いウォールストリート紙も決着に前向きな記事を掲載しはじめた」と語っている。
話し合いの第一段階では通商問題の解決が大きなカギとして重要視されている。
米国の消費者指標は緩やかな上昇トレンドをたどり始めたが、9月の消費は-0.3であったが10月に反転し+0.3%へトレンドの変化がみられた。
「足元の好転する景況感、投資家の強気見通しへの傾斜、米中の第一段階での話し合いの楽観的な展開」が相場の基調を押し上げる要因になってきた。

株式市場ではウォーレン・バフェットの最近の動きに注目する。これまで資金を積み上げ手元流動性が異例の高水準であったが、ウォーレン・バフェットが久しぶりに家具メーカーの「RH」の大量保有を届け出した。ここ1年余、手元流動性を拡大してきたバフェットが久しぶりに動き始めたことに注目したい。
相場の新高値な水準でバフェットが買い出動するのは珍しいことだ。

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