12月20日(木)から今週の26日(火)まで4連騰した相場であったが、パキスタンでのブット前首相の暗殺事件で、芽生えていた強気ムードが吹き飛んでしまった。
ウォール街を初め主要国は、東京市場が堅調な展開をした間はクリスマス休暇で、影響力のある投資家は職場を離れていた。
したがって今週末の2日間の東京市場の展開をみて、新春相場に失望することはない。
むしろ外人投資家が休んでいる間の日本株は久しぶりに自前の力だけで盛り上がったことに注目している。
なによりも今回の世界の株価をみる場合に注目したいのは世界的な流動性の供給である。欧米を始め、日本も信用市場の不安心理を取り除くために、金融政策には思いきった緩和策をとっている。
FFレートが連続して3回利下げしたあとの株式相場は1930年代の大恐慌時を除いては100%の確率で上昇した。1920年以降についてネド・ディビス社が調べたデータだ。
メリルリンチは1914年以降の相場について公定歩合が連続2回にわたって下げられたケースを調べ「その後12ヵ月以内に+30%上がった」という経験的なデータを出している。
この種の経験則にはほかのテクニカル分析のデータとは異なり、科学的な根拠がある。
2008年は欧米を中止に流動性相場が展開され、それが当然、東京市場にも大きな支えになる。