焦点の米連銀FOMCの声明文は市場には予想外にフレンドリーな内容と受け止められ株価は反発し、ダウ平均は1万7000ドル台、S&P500は2,000ポイント台を回復した。
イエレン連銀議長の声明文からの印象は利上げの実現は来年第2四半期か第3四半期で市場の読みどおりと受け止められた。
反応したのは株価のほかに為替市場で円、ユーロが下落した。円相場は6年ぶりの安値で108円台になった。イエレン議長が注目するのは雇用市場で「改善の余地あり」という見方にFOMCのメンバーが追随した。円相場のトレンドは110円台に向かっている。輸出企業にとっては9月決算を控えて先行きの予想を立てるうえでは好材料である。
ソニー(6758)の無配はウォール街でもショックを与えた。韓国、中国勢の攻勢に押されたので携帯電話で反攻に出るがその程度では市場の期待観でない。
ウォール街ではインターネット株に売り圧迫が出ている。フェイスブック、グーグル、アマゾン、プライスライン・コムなど大手機関投資家やヘッジファンドの持ち株の多い銘柄である。アリババの公開を控えての売りであるが、一部の売りにトレダーが追随したのか内容は読めないが、公開への期待感の強さを示している。
公開日を金曜日に控えてブルンバーグが運用資産4000億ドル(43兆円)以上の機関投資家にインタービユーしたところ、半数以上がIPO(新規公開)に参加するいという回答を得た。これまでの大型のIPOでもあまり例をみない関心の高さであった。