今週からウォール街では第3四半期の決算発表が始まる。
恒例に従い火曜日にはアルコアが先導役である。
全体の企業収益は3年ぶりにマイナスになる。リーマンショックで立ち直った景気もここへきて息切れしてきた。ヨーロッパ経済の落ち込みと、新興国のエンジン役であった中国が足を引っ張る。6月以来、順調に上昇してきたNY株も目先は調整場面を迎えるというのが市場のコンセンサスのひとつになってきた。
東京市場の人気もウォール街の左右されるという構図には変化はない。
日本の投資家の資金が米国株に向かっていると日経新聞は伝えているが、機敏な投資家の判断は正しい。
問題はどの銘柄を選ぶかにある。
われわれが注目してきたのはウォーレン・バフェットの投資行動である。投資の世界では歴史上では類例のない優れた記録を残してきたのだから、その具体的な行動に倣うのは賢明な方法である。
リーマンショック以来、彼の投資した銘柄に追随してみたが、投資効率の良さを実感している。
特に新しく雇ったドッド・コームズの選択する銘柄のパフォーマンスは、バフェットとチャーリー・マンガーよりも優れている。40歳台の若手の運用者だが、バフェット流の投資ルールに加えて、若い視点で銘柄を選択しているのに共鳴させられる。
これまではマスター・カード(MA)とダラー・ゼネラル(DG)に投資したが、最近はダビタ(DVA)に注目した。株価の長期チャートをみると、「なぜこんなに上がったのに・・」と感じるが、調べると「なるほど」と思わせる。米国株のポートフォリオに加えることをお勧めしたい。