足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

2018年も上げ基調は不変

2017-12-30 09:14:44 | 投資戦略
2017年相場の最終日である金曜日は、日米ともマイナスに終わった。
年間を通じて好調な相場転換となり、NY市場でのトランプ相場が世界の株価に好影響を与えた。
年間の上昇率は東京市場が+19%、NYが+27%で、相場上昇の勢いは米国株に軍配が上がった。
1年間の景気上昇は米国が目立った。トランプ政策による減税、公共投資の拡大の即効性が大きく、企業を期待以上に押し上げた。
ダウ銘柄の上率をみるとボーイング+90%、キャタビラー+70%、アップル+47%、ビザ+46%、ウォールマート+44%と米国が誇る世界的な企業の上昇が際立った。
2017年の相場は決して順調な材料ばかりでなく、地政学リスク、ポピュリスト問題、各国内での政治問題というマイナス材料もあったが、根底には景気循環からみて当面は世界経済が上昇トレンドに入ったという投資家の前向きな投資マインドがある。
2018年は引き続きこれらの材料が健在である。

2018年も世界的な景気の上昇という好材料を引き継ぐ。日米とも金融政策の正常化に向かっての資金供給の縮小が進展するが、景気の回復の勢いが強く、金融政策の微調整を問題にがしないだろう。
懸念材料は上昇トレンドが9年間も続いていること。

どこかで調整局面を迎えた方が相場の永続性には必要である。


平穏な年末・・・世界の株価

2017-12-29 08:48:20 | 投資戦略
NY株は小反発。3指数とも上昇しNYダウ平均は2万5000ドルに接近した。ダウ平均も新高値は本年では71回目。市場には高揚感はみられない。
世界の株価はヨーロッパを除き堅調。この調子でいくと新年も上昇相場が続きダウ平均の2万5000ドル台乗せの可能性が高まる。
2018年にはトランプ大統領の減税に加えて、1兆ドル超の公共投資が実効される。これまでの株式相場、トランプ政策の進行は、1年前の市場の予想よりはるかに好調な成果で、新年を迎える。
トランプ大統領の当選に貢献した米国の中間層の選挙民は自分たちの選択が正しかったことに満足である。
この日の相場の中味をみると金融、バイオ、医薬品、保険、コンピュータ、通信と買い人気の幅は広い。
2017年の世界の株価は平穏な空気のなかで終幕しそうだ。

ビットコインに超強気・・・コンピュータの権威者マカフィー

2017-12-27 07:26:00 | 投資戦略
クリスマス休場明けのNY株は小幅安。
これといった材料もなく投資家の関心は2018年相場の展開に向かう。小売関連株は好調であった。東京市場でもことしの主役のひとつになる。
クリスマス後も新年に向かって個人消費の上昇トレンドの勢いは衰えない。
この日の相場はバイオ、製造業、保険が堅調、銀行、コンピュータ、通信は下落した。
これらの業種が2018年の相場でも主役を担うことになるだろう。

ビットコインの底入れが明確になり、この日は大幅な反発である。先に円相場では220万円でピークをつけたが、先週は売られ160万円台まで下落していた。飛び乗った向きは梯子を外された感じを味わったが、2018年も投資の魅力ある対象とみる。
この日は反発に転じた。
著名なコンピュータのプログラマーのジョン・マカフィーは「3年以内に50万ドル、2020年には100万ドル(1億1000万円)」と予想する。今朝の相場は183万円なので、彼の予測に乗るなら、小金持ちへの近道になる。
200万円台乗せに飛びのった投資家には朗報である。

新春株ではダイフク(6383)に注目。

年末相場で狙う銘柄

2017-12-26 09:14:15 | 投資戦略
今週末で2017年の相場は幕を閉じる。
米国株が世界をリードし、NYダウ平均は+29%、ナスダック+29.3%になった。ヘッジファンドは市場平均を大きく下回る成果であった。「儲けた」と胸を張れるのはアジア諸国に力点を置いたファンドだけであった。
相場が来年も上昇するなら9年間の連続高で長期の上昇記録を塗り替える。
ヘッジファンドの不振はトランプ大統領の誕生で米国が世界の撹乱役になるとみた。米国の中間層の所得者に支えられ当選したが、積極的な景気対策に拍車をかけ米経済に弾みをつけた。だれもが予想できなかったことだ。

2018年は「好景気の株安」か「史上最高の連騰記録」か。投資家の見方は2分されている。
楽観的な見方の投資家は前半高のあと、ピークからは下げ小幅高で終わるとみる。最近は相場全体の動きよりも、個別で成果を上げる手法で成功する運用者が多い。

ビットコインの暴落で「相場は終わった」とする向きがふえてきた。
年初来20倍以上になったので「バブル崩壊」と呼ぶ声が一段と高まってきた。2015年にも60%近い暴落があったが、今回の35%下げをみての「大天井打ち」の結論は早い。
ブームをネットバブル崩壊に例えるが、その後にはアップル、グーグル、フェイスブック、アマゾンなど、世界に冠たる企業が育ち米国で産業革命が起こった。

ビットコインも同じように金融の世界を大きく変化させる要因が多い。
20世紀が生んだ世紀の運用者のビル・ミラーはレッグメイソンを66歳で退任し、自ら運用する旗艦ファンドのほか、「VP1」でビットコインを70%組み入れるファンドも設立している。
アマゾンの株価が一桁台になったとき、ビル・ミラーが猛然と買い世間の注目を集めた実績がある。
ピツトコインが金融界を大きく変革させるという自信をもっている。
ローム(6963)、日本ペイント(4612)に注目。

メリークリスマス

2017-12-25 06:34:10 | 投資戦略
サンタクローズがやってきた。
1970年代の初め、米国に初めて着き初夜を過ごしたのはワシントンの小さなホテルであった。荷物のサムソナイトを手にしてエレベーターに乗り込んだ。私の顔を見るなり先客たちは「メリークリスマス!」と声をかけてくれた。いっぺん平和な気持ちになり異国であることを忘れ、アメリカ人の仲間入りができた感慨で胸がいっぱいになった。
1960年代の大学で英文科を選択したのは、アメリカに大きな夢を託していたからだ。
ホテルのあちこちから「メリークリスマス」が聞こえてくる。
荷物をおいて部屋を出た。玄関を出てとたん、リスが近寄ってきた。この国がベトナムで戦争をしていることなどすっかり忘れた。「平和な国だ」という感慨が湧いた。
そのときから50年余が過ぎたが、アメリカに対して私の見方は変わらない。

ことしの株式相場の環境は平穏である。景気は底入れし底をはっきりと離陸した。とやかくいわれながら、米国の先行きの景気回復の足取りは一段と強くなる。企業業績は好調で、ウォール街の目先には増額修正が続く。
岩波新書「ルポ/トランプ王国」(岩波新書)を読んで最近の米国民の気持ちがよく理解できた。今年も世界の株式相場のリード役を続けるし、その影響が日本、ヨーロッパ、中国、インドなどの大国も動かす。私のトランプ観を変えた一冊だ。

2018年のウォール街を取り巻く環境は昨年より一段とよくなる。
気になるのは上昇9年目にはいったことだ。押し目のない相場展開が1年も続いた。贅沢な話だが、どこかで調整局面を経験してほしい。