ウォール街に先駆けて東京市場が2009年を終えた。
NY市場はあと1日を残すが、2009年の勝負は終わった感じ。年初来ダウ平均は+20%、S&P500+25%、ナスダック+45%であった。
昨日は景気の現状をよむ上での好材料が出た。11月のシカゴISM指数は60と2006年1月以来の高い数字になった。米国の製造業の中心地の景況感を示す指数であるが、投資家は景気を判断するのに注目する。予想は55.1であったが、実績は大きく上回った。製造業はGDPの構成の12%を占めている。この数字は50を上回れば景気が好調なことを示す。
中国、ブラジル、インドなどエマージング市場の回復、ドル安を背景に米国企業の回復ぶりは目覚ましい。
世界最大の建設機械のメーカーのキャタビラーは1年前の人員整理で減少した従業員の再雇用を始めた。
昨日の市場ではアルコア、インテル、マイクロソフトなど米国を代表するグローバル企業の株価が軒並み高になった。景気敏感株の動きがよくなってきた。
市場の関心は2010年の相場をどう読むかに向かう。
2010年を2004年に例えてみる向きがある。
2003年はITバブルの反動で株価が3年連続で下落したのち、底入れして上昇トレンドにはいったが、2004年は相場が9月までボックス圏にはいり調整した。第4四半期に反騰して結局、年間では+9%で終わった。景気の回復を先に織り込み、足固めをした。
しかし個別物色の人気が続き相場の中味は悪くはなかった。
東京市場でも2010年は景気の回復が企業業績に顕在化し、個別株の材料は賑やかになるだろう。2004年には個人投資家が市場で活躍した時期であった。
昨日もNY市場では円相場の下落が続いた。1月相場は12月相場の延長線上で動く可能性が強い。