NY株は週末に出る3月の雇用統計への期待感が強まり続伸した。
週小型株指数のラッセル2000は2007年10月来の高値である。
懸念した中東情勢、日本の震災というこれまでの懸念材料もこの日は消えてしまった。
根底にあるのは先行きの景気の好調な回復である。
中国で第2位のネット・ブラウイザー株がウォール街で公開され人気を呼んだ。
Qihoo360 technology(QIHU)である。IPO価格の$14.50に対して$27で始まり$33.40で終わった。相変わらず中国のネット株人気は強い。3億人のネット人口で世界トップにあり、普及率はこれからも急上昇を続ける。
海外のメディアでは日本の震災のニュースも減ってきた。株価には世の中のできごとを織り込むディスカウント・メカニズムがあるが、震災は懸念材料としては織込んだ。
ロバート・フェルドマン(モルガンスタンレーのエコノミスト)が日本政府は40兆円の思い切った支出を提案している。投資を出し惜しめば日本は失われた30年を経験しなければならないと警告する。
NY株をはじめ世界の株価に助けられ東京市場も落ち着いてきた。
目先はブラザー工業(6448)に注目したい。