NY株は続伸した。決算発表は予想に対してはまちまちだが、この日も“火曜日のマジック”が働きS&P500は7連騰した。ことしは火曜日は高いというジンクスがみられ、ときとして途切れながらも、連騰記録を続けている。特定の目新しい材料はないが、投資家の心理は一種の魔術にかけられ、火曜日は高いというジンクスが実現するのか。
長期的には相場形成には合理性が存在するが、いまのころ火曜日高を説明する科学的な理由は見当たらない。
この日の相場の上昇を支えたのはウクライナ問題でのロシアへの制裁である。第一回目に比べ事前の予想ほど厳しくなかったことを好感した。
ソフトバンクの傘下にはいったスプリント(S)が決算発表した。損失が大きく縮小し、株価はその材料を好感して引け後+11%と急騰した。顧客のスマートフォンへの切り替えが順調に進展している。
目先の関心事は米連銀のFOMC後の政策へのコメント。今回はイエーレン議長の記者会見が行われない。ただ週末には講演会があり、それが事実上の記者会見になる。株価への積極的な講演を期値する向きが多い。
東京市場では飛び休中も好調な決算発表があり、連休明けの相場への影響が期待される。月曜日にはコロブラ(3668)の営業益6倍になった2014年3月中間期決算が発表になったが、引き続きSNSゲームが市場の人気テーマとして注目される。株価が調整局面にあっただけに好材料として反応するだろう。