足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

コロナウイルス治療薬

2021-01-30 16:32:41 | 投資戦略

米国発の医薬品業界のニュースで目立つのはコロナウイルス退治に新効果を出す医薬品の開発競争である。コロナ感染した患者には、これまで決定的な治療薬はなかったが、ここ数年の医薬品業界の新薬開発競争が、かつての癌関連の医薬品のケースのように社会的なニュースになってきた。

先週末に最大手製薬ジョンソン&ジョンソンの開発したコロナ治療薬が話題になった。臨床実験を行った4万3000人の重症患者に対して85%に顕著な効果を発揮し、生存が不可能とされていたケースでも延命に顕著な成果を出した。

最近の治験では、これまでは重病で生存が難しいと判断されていた重症患者が延命し、患者には明るい気分を与え気分転換が延命をもたらせる好循環をもたらせる。

新薬開発したジョンソン&ジョンソンは、治験の成果を重視し、近くFDAに新薬の申請を行う。

最大手ジョンソン&ジョンソンでは3月にも治験を至急に早める申請を行い、一般に服用できる体制を予定。すでに患者投薬する体制づくりをはじめた。

医薬品業界での研究開発の成果に、この種のケースが米国では散見できるようになってきた。この種の成果が地球人類に大きな幸福をもたらせる。


急速にワクチンの不足が表面化

2021-01-27 17:51:27 | 投資戦略

ロイター通信によるとEU(欧州連合)は新型コロナワクチンの供給増を製薬会社に求めているが、日本、米国に比べてワクチンの製造・供給に比べて大きな遅れが出ている。

欧州では英オックスフォード大と共同開発した英アストロゼネカは1月22日に本年第一四半期のEUへの供給を減らすことを明らかにした。供給量は当初の予定から6割も減少し、米大手製薬ファイザーは1月下旬から2月上旬にかけて供給が減少することを明らかにし、各国の国民に大きな衝撃を与えた。

EU高官によると、供給量は6割減少し、頼りにしていた米ファイザー社は1月下旬から2月上旬にかけて、出荷量が一時的に減少することを明らかにした。欧州委員会は域外に輸出する場合には登録を義務付ける新制度の導入を提案した。

アストロゼネカはEUへの最初の供給は、生産不具合のため目標量を下回ると予想している。感染の拡大に一向の衰えが見られないのに、ここへきて供給が当初の予定を下回るのは国民に大きなショックを与える。

最近は生産の歩留まりの低下という問題も発生しはじめた。欧州では急に英国への供給を増加するように依頼をはじめた。

米ホワイトハウスでもワクチン需要の高まりが懸念されはじめ,富裕国にワクチンの過剰な囲い込みをやめるように要求している。当面は各国での調整が必要になってきた。

このままでは日本でも人ごとと見逃すわけには行かない。

 

 


自然も協力

2021-01-26 13:58:11 | 投資戦略

米国でのコロナウイルスの新規感染者数は、24日までの1週間で120万人、前の週の150万人に比べて大幅に減少した。1州を除くすべての州で新規の患者数の減少がみられた。

先週の新規死亡者は2万1600人と6.6%の減少に転じた。

各州や各郡の発表では減少率、減少数は1年ぶりの大幅な数値になった。

新型コロナウイルスによる死亡者数は前の週から6.6%減少し2万1600人になった。入院患者数の平均は11万9000人。24日までの1週間の平均の新型コロナ感染者120万人で、その前の週の150万人から大幅な減少に転じた。ここに上げた数字は、これまでの増加トレンドに比べて、感染の広がりがピークを打ったことを示している。

26日の衆院予算委員会で静岡、東京では変異株が広がりをみせていることが報告された。

日本もウイルス感染の猛威の拡大はピークを打った感があるが、ここで警戒をゆるめることは禁物である。

地方でも街路をマスク無しで歩いていている人をみるのはほとんどない。これまでに経験したことのない徹底した習慣が浸透してきた。国民がマスクの装着をはじめたことが、ウイルス感染の拡大にストップをかけはじめた効果が目にみえる。

寒さのぶり返しが出ても、日が落ちる時間が刻々と遅くなってきたきたことも、自然が与えてくれる贈りものである。

 


バフェットの後継者が動き始めた

2021-01-24 19:37:10 | 投資戦略

ウォーレン・バフェットが過去50年間の投資運用で稼いだ資金は880億ドル(9兆円)になった。1950年代に1万ドルであった原資が88万倍に膨れ上がるという、ウォール街では異例の天文学的な成果を上げた。

稼いだ資金のうち慈善事業に370億ドルを寄付した。富豪のこの種の資金が米経済社会の構造のなかには組み込まれ、資金の回転が国家の繁栄に大きく貢献してきたことは、他の国にはみられない現象である。

最近の株式投資をみると新しい銘柄ではスノウフレイク(SNOW)が注目される。

バフェットが選んだのではなく、ここ数年の間でバフェットの後継者として加わり、その力量が明確になってきたトッド・コームズとテッド・ウイシュラーの選択銘柄である。

時代の流れに乗じて成長を続けるインターネット関連クラウド・ビジネスの成長企業である。いままでは利益が出ていなかったが、2012年には黒字になった。

予想PERは76倍である。バフェットのこれまでの銘柄選択では考えられない高いPERだが、売り上げの成長は89%増で、クラウド関連業界のなかでは大きな成長が期待される。差し当たりは先行きの大幅な利益の上昇を買った。

同じようにブラジルを営業基盤とするストーンCoにも投資したが最近のコロナウイルス問題を背景に成長が見込まれる。成長分野のフィンテックのビジネスの先端を走る企業である。先行きの成長の見通しに賭けたが、これまでのバフェット流の銘柄選択では投資対象としては考えられない企業である。

またリバティ・ラテンアメリカは通信、光回線分野での成長企業で本年は19%増の売り上げを目指す。コロナウイルス問題で成長が期待できる新興企業である。モバイル通信が成長の原動力の企業である。やはり先行きの利益成長に注目する投資だが、これまでのバフェット流の銘柄の選択ではない。足元の数字より成長の将来性に力点を置いた。

バフェットが長年にわたって積み上げた資産が、後継者2人の選択で、新しい資金運用が回転をはじめた。市場がそれをどのように受け止めるかは、これまでバフェットを信頼して投資してきた投資家の資金が、バフェット並みの投資成果をあげるかどうかに掛かっている。バフェットというウォール街でも希有な天才的投資家が、後継者を綿密に選択しただけに、2人の銘柄選択には信頼感をもっていることは確かである。さすがに人材の豊富なウォール街だけにバフェットの後継者として信頼感を高めていくだろう。

第2のバフェットの誕生に期待したい。


ビットコインの押し目買い

2021-01-22 17:11:37 | 投資戦略

ビットコインの下落が止まらない。

新年から上昇トレンドをたどり、1月中旬には420万円の高値をつけたが、その後は暴落し17%も下落した。トランプ前大統領がホワイトハウスから離れたのを追いかけるように、ビットコインは弱気相場いりをした。

バイデン大統領の就任式が終わり300万円割れすれすれに向かう。本ブログで取り上げはじめたときは10万円以下で投資ができたが、新年には415万円まで駆け上がった。

10万円台に乗せてからは、日本のJR新幹線のように、しずかに一本調子で上昇軌道を走る。

今週のハイライトは世界最大の機関投資家ブラックロックがビットコインの先物に手を出したことだ。

先物買いに出た。これまでは相場の上昇を静かにみつめてきただけに、ビットコイン・フアンには先行きを判断する何よりも大きな材料である。

市場での取引がはじまって以来、ビットコイン相場の成り行きをしずかに見守ってきたが、400万円台乗せで、いたたまれなくなった感がある。

本欄ではこれまでしばしば相場について論評してきたが、仮想通貨場と聞いただけでしり込みをする投資家が多かった。通貨といっても手で触れることのない通貨だけにその仕組みを理解するのには時間がかかる。

私のブログに登場し始めて3年しか時間が経っていない。

ウォーレン・バフェット、ビル・ミラー、ソロス、ドラッケンミラーなどの資産家が投資に加わっている。

先行き300万円を割れるようならば、ビットコイン入門の絶好のチャンスである。