世界の市場の関心事はユーロ圏の財務相の会合に集まる。2日間の予定で始まったが、焦点はEFSF(欧州金融安定基金)の増額である。
ウォール街はエネルギー、公共、消費関連がリードしてNYダウは続伸したが、いま一つ迫力に欠ける相場展開である。
そんな環境で話題のSNSゲームのジンガ(Zynga)の新規公開が秒読み段階になってきた。来週から主要な機関投資家を対象に説明会(ロードショー)が始まる。東京市場では先週、同じSNSソフトのネクソン(3659)の説明会があり、こちらの公開は12月14日。
ジンガの時価総額は15~20億ドル(1兆1700億ドル~1兆5600億ドル)という予想が出ている。公開時の人気としては2004年のグーグル以来の大型公開である。
同社のことし1~9月の売上8億2800万ドル、純益3000万ドルである。公開人気次第では日本の関連株も人気が一段と高まるだろう。
また待望のフエィスブックも2012年には公開される機運が高まってきた。公開時には1000億ドル(7兆8000億円)の時価総額になるという見方も出てきた。
現在のグーグルの時価総額は1888億ドル、米国株のシンボル的なバークシア・ハザウエィが1869億ドルである。
仮にフエィスブックに1000億ドルの価値がつくとしたら株式評価のパラダイムが多様化するだろう。