本日から10月相場が始まる。
引き続き米国株の動向が世界の投資家の関心事だ、今週は株価を動かす材料が控えている。
まず月曜日のバーナンキ連銀議長のインディアナポリスでの講演会である。先週はFOMCのタカ派のメンバーの1人であるフィデラルフェア連銀のプロッサー総裁が「QE3は効果なし」と講演会で語り株価は-101ドル安と久しぶりの大幅安になった。
それに対してバーナンキ議長がどのような内容の話をするかが注目される。先月、QE3を決めて以来、初めての講演である。せっかくの思い切った緩和政策を出しただけにそれを浸透させるための前向きのコメントを市場が期待している。
週末の金曜日には9月の雇用統計が発表にある。過去のデータで、すでに現状は連銀が克明に分析しており今回は大きな反響はないとみられるが、雇用数は11万5000人増の予定である。
いまひとつ大統領選が追い込みの時期だがオバマ大統領の再選の可能性が高まっている。一時はロムニー候補の可能性も出ていたが、現在の情勢では逆転は難しそうである。ウォール街ではロムニー候補への期待感が一時は強かった。
東京市場は景気の現状と円相場が焦点である。
日本の景気のトレンドは鈍化局面にはいり米国よりも不透明感が強い。週末の日銀の政策会合ででは、前月の金融緩和に続いて次の一手を出すかどうかに関心があるが、材料になるような政策の発表は期待できない。