足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米連銀の利下げに関心が集まる

2020-02-29 14:45:24 | 投資戦略
新型ロナウイルスの感染でNY株の3600ポイント安をはじめ日経平均も週間で2200円以上の下落になった。2008年の金融危機いらいのショックを相場に与えた。
今回の相場の変動についてトーマス・リー(ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズ)が「相場は先行き警報を鳴らしている」と次のような現象に注目している。
  1. 景気のファンダメンタルの転換
  2. 地球の存在への障害物が出現
彼は地球規模での危機の到来に警鐘を鳴らした。このような環境下で至急に連銀が先頭を切って金融政策を駆使するよう提案している。
しかしパウエル連銀議長は景気を下支えのための利下げには、いまのところ言及していない。金曜日のNY株は大幅安になったが、来週の連銀の動きに市場の大きな関心が出始めた。

忍びよるコロナウイルス

2020-02-27 16:41:47 | 投資戦略
新型コロナウイルスの感染が世界中で一段と拡大し、比較的に冷静な反応で対処してきた米国でも経済活動に影響をもたらせる懸念が高まり非常事態の入り口へきた。
米国、ヨーロッパでは企業が、感染した場合の企業業績の先行きに懸念が出はじめた。
日本でも東京を皮切りにして、われわれの足元にまで感染が忍び寄ってきた。
私の事務所の所在地の江東区豊洲地区にある病院でも、本日、早朝から感染者が出たというウワサが伝わってきた。
ウォール街ではマイクロソフトが昨日の引け後に業績の下方修正に踏み切った。米蓮銀は世界の中央銀行としの存在観が高く、自国の経済だけでなく、これまでは世界中の金融市場の新型ウイルスの感染に気配りをしてきた。
ウイルス問題の拡散が経済社会に深刻な悪影響をもたらすことがないように、世界の中央銀行として先頭を切って資金供給の拡大に踏み切る準備をしている。
トランプ大統領は米連銀が世界の金融システムの健全な運営に重要な役目を果たすためにコロナウイルス対策に動いている。放置すれば世界の多国籍企業に大きなダメージを与えるからである。中央銀行と政治家が先頭を切って動き始めた。

バフェットの元に結集

2020-02-25 15:57:54 | 投資戦略
新型コロナ・ウィルスの感染拡大で世界の株価が大きく下落した。今週初めには中国、イラン、イラクなどへ波及し、世界的なサプライチエーン、経済に大きな打撃を与えはいじめた。これまで30ヵ国に波及し2600人以上が死亡し、被害は収まりそうでない。NYダウは3.56%暴落し2万7912ドル下落した。ダウ平均の歴史では第3番目の暴落になった。
世界中の投資家は先行きに恐怖を抱きはじめた。
10年物国債の金利は+2.7%急騰し、長期債の金利は1.367%急上昇した。月曜日の株価指数はダウ平均、S&P500、ナスダック指数とも大幅安になり、S&P500の11業種すべての指数が暴落した。ダウ30種平均の採用銘柄で最大の下落率はユナイテッドヘルス・グループで-7.84%と2011年8月8日以来の暴落しなった。
月曜日の下落でダウ平均、S&P500とも年初来、マイナスになった。
ダウ平均50日移動平均は28805.54ドルを下回り、200日線の27,224.03ドルをすれすれで上回った。今回の下落の材料はウイルスの感染で、その影響が景気に大きな影響を与える可能性があるだけに、悪影響の広がりをストップできるかどうかにかかっている。
これまで経験していない伝染病の被害だけに、短期的な悪影響は読みにくい。

バークシア・ハザウェイのウォーレン・バフェットは「われわれのポートフォリオにはアメリカン・エクスプレス、コカコーラなど、コロナ・ウィルスとは全く縁のない分野の企業ばかりだ。資金に余裕のある向きにはチャンスが来たとみるべき」と語っている。
相場が暴落したときは、バフェットのもとにメデイアは結集するのが米国では通例になってきた。

バフェットの投資哲学の大転換

2020-02-24 17:37:19 | 投資戦略
世界でもっとも優れた投資家であるウォーレン・バフェットが2019年度の年次報告書を公開した。ことしの成果は+15%で、S&P500の+20%をわずかだが下回った。
バークシア・ハザウェイは典型的な投資会社だが投資信託と異なるのは一群の企業に集中投資することである。運用者は創業以来ウォーレン・バフェットとチャリー・マンガーであった。
時価総額は世界では7番目の大企業である。バフェットはことしには90歳台いりする高齢だが、こえまで会社の最大のリスクは バフェット亡き後の引継ぎをどうするかが問題であった。この点は最近、株主総会で毎回、質問がでるが、バフェットからはこの点だけは明快な回答がみられなかった。
昨年のバークシア・ハザウェイの純利益は814億ドルを記録した。事業を多角化したコングリマリットでなく、大量投資しているのは金融、消費関連、運輸などで、これまではハイテク企業への投資を意識的に避けてきた。
ただ、ハイテクを避けるという鉄則を完全に撤回、アップル、アリババなどにも大量投資をはじめた。米国で産業界でのハイテクの存在感が時間の経過とともに重要性が高まっていくのをみて、自分の投資哲学を修正するあたり、バフェットの運用の柔軟性には注目される。
彼はこれまでの運用方針に危機感を抱きはじめた。
「ハイテクにはいくら勉強しても専門家に追いつくのは難しい」という掟を破り、時価総額の成長の大きい銘柄に投資をはじめた。
 バフェットの投資哲学の転換は、われわれの運用でも大いに参考にしたい。
最近の言動からするとバフェットは次のハイテク銘柄の検討にも手を出していると思う。

第5世代の技術革新の先頭

2020-02-21 11:17:53 | 投資戦略
コロナウィルス問題が、引き続きNY株の動向を左右する。船内で感染した2人の死亡が伝えられた。近隣の韓国では250万人の外出が禁じられ、自宅での待機を余儀なくされた。
大手証券オッペンハイマーは感染者の自宅での待機に注意信号を発し続けてきた。景気の動向に目を移せば、2003年の中国で発生したSARSのケースに比べ人間へのコロナウィルス被害は途轍も大きくなってきた。世界ベースで中国の海外旅行に占める割合は膨大になった。
昨日のウォール街ではナスダック指数が先頭を切って下落し、特にフェイス・ブック、アマゾン、アップルなどハイテク銘柄の下落が目に付いた。
米国株の代表的な株である。また金相場が動き始め2013年に記録した1,625.30ドルを超えた。米連銀は昨年には3回の利下げを断行し、短期金利が長期金利を上回るという逆イールド関係になった。足元の短期金利が10年国債を追い越すという現象である。これまでパウエル連銀議長は昨年3回の利下げで、しばらくは様子見の態度を取ってきた。
一方トランプ大統領は連銀に利下げのプレッシャーを掛け続けてきたが、今年の大統領選前後には利下げ断行する機運が盛り上がってきた。
大統領選でのトランプ大統領の再選の可能性が高まってきた。

アマゾン・コムに注目したい。アップルと並んで21世紀をリードする人気株である