NY株が一時は大幅安になったが引けは-48ドルで終わり下値抵抗感をみた相場展開であった。
9月は月間でダウ平均は+2.6%で終わり日経平均の+0.34%に水を開けた。
ただ米国の最近の景気指標はまちまちの動きで、一部には景気の鈍化懸念が浮上している。
本日の日経新聞には日本の8月の鉱工業生産が前月比で-1.3%になり第3四半期の成長率がマイナスになる可能性があることを伝えた。
日本株がNY株との連動性を失ってきたのは6月初めからである。6月4日に日経平均は8295円で底入れしたが、9月末までの上昇率は+6.9%、この間のNYダウ平均は+11%と2倍近いスピードで上がった。年初来、日米とも同じペースで動いてきたのが、6月を契機に相場のエネルギーに開きが出てきた。日経新聞が指摘するように第3四半期に日本の景気がマイナスになれば、相場がいちはやく暗示していたといえる。円高、中国の景気の減速が日本経済に影響を与えた。
中央銀行が日米とも現状分析をして金融政策の緩和に踏み切ったが、相場は一足先に現状を読んでいたといえる。
昨日のウォール街の注目点はフエィスブックの株価の反騰である。+7%急騰した。
今週は米バロンズ誌がフエィスブックに弱気の記事を掲載し大きく下落して始まり、ハイテク株に反省人気が出ていた。昨日の反騰のきっかけは同社がEコマースに乗り出すことを発表したことだ。世界で9億5500万人のユニークユーザーを抱えるだけに、そのユーザー数が大きくものをいう段階にはいった。モバイルへの進出といともに、フエィスブックの反撃が始まった。