足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

小休止は当然・・・ヘルスケア2銘柄に注目

2012-09-22 09:05:13 | 株式

NY株は連銀FOMCでのQE3(3次量的緩和)のあと一時は急騰したが、さすがに買い疲れから一服した。今週はNYダウは5日間の立合いのうち3日間は上昇したが、指数は先週比ではごくずかのマイナスで引けた。

ただ日増しに強気筋が増え、下落すると買いものが入り、これまでの反騰局面とは異なり投信からの資金シフトではなく、銀行預金からの移動が始まった。

NY株の強さの象徴はアップル(AAPL)だ。$700台固めをしている。次のターゲットは$1000という見方が強い。世界では独自に新市場を創造し成長を続けるという企業はどこを見渡しても存在しない。次はハイテクのなかで存在感をなくしてきたTV市場でアップル独自の新市場を開拓する戦略が着々と進んでいるようだ。

先週の日銀の資産買い上げという量的緩和を市場は好感したが、バーナンキ議長のように米国経済の最大の問題点の雇用を自らの手で回復させてみるという気迫は見られない。日銀の弱さがつくづく感じさせる。

日銀の金融緩和は為替相場への影響度はゼロ。金融緩和を行わなければ円高が進むことは必至であったが、それを引きとめただけ。ここで白川総裁を責めるのは間違いで、日本の金融政策の機能には様々の点で限界があるということを露呈した。

さて投資家としては物色の流れがどの方向に向かうかの判断に迷う。

ここはファンアメンタル分析から注目できる銘柄に注目したい。エムスリー(2413)とシップヘルスHD)。

米国のヘルスケア業界で遅れているのはサービス分野である。世界第2位の医薬品市場であるのに、この分野での成長が大きく立ち遅れた。数々の成長株がこれからも出てくる。

この2銘柄は短期、長期とも買いのタイミングにきている。