向こう6日間は世界の市場には大きな材料が続く。
まず6日(木)のECB(ユーロッパ中央銀行)の理事会である。最近のユーロ圏は小康状況にあるが、この日のドラギ総裁の行動に注目しているからである。7月末に「必要なら何時でも動く用意がある」と発言し、ECBの新政策に期待が続いてきた。市場の期待感を裏切ることは考えられない。
7日(金曜日)には8月の米雇用統計の発表があるが、予想の雇用増の数字は12万5000人(7月は16万3000人)。
先週金曜日のジャクソンホールの講演会でバーナンキ議長も「必要なら何時でも次の緩和策に動く」と約束した。新しい政策の発動には市場ではコンセンサスが成り立っていない。8月の雇用統計の数字が米連銀の次の政策を決める大きな手掛かりになる。
12日(水曜日)にはヨーロッパでECBの政策に対して憲法に違反していないかどうかの判決がある。ここでの結果次第ではユーロ危機対策の成り行きを左右させる。
13日(木曜日)には連銀FOMCの政策の方針が明らかになる。
昨日の市場は日米とも見送り気分が支配した。
年初来の方向感を探る相場に疲れた投資家は、ここ6日間の成り行きをみてからという気分が支配している。
政策以外のイベント12日のアップルの新製品iPhone5の発表である。