昨日のウォール街はフエィスブック(FB),アップル(AAPL),グーグル(GOOG)の話題でにぎわった。
週末のバロンズ誌がカバーストーリーでフエィスブックの株価は$15が妥当としたことだ。先週は安値の$17.55から$23まで戻していただけに株価には衝撃を与え一時は10%以上の下落になり、取引を一時は中断するサーキットブレイカーが発動された。
バロンズ誌はことし5月の公開前からフエィスブックには弱気で公開価格の$38は高過ぎると主張してきた。
今回も現在のPER47倍は異常な株価で妥当株価は$15とした。根拠はインターネットの利用者がこれまでのPC中心からモバイルに移行してきたことを指摘している。現在の収入のうちモバイルからはわずか5%であることを強調する。これまでフエィスブックの強気派はモバイルからの収入が低いので、先行き大きな市場が開けると主張してきた。
しかしモバイルの画面はこれまでのコンテンツを自在にダウンロードするには小さ過ぎて、ユーザー離れが起こり始めている。
フエィスブックの株価は9月11日に経営者のザッカーバーグが公開以来はじめてカンファレンスに姿を現しPCからモバイルへの移行を強調し、底入れし反騰してきた。それだけに冷や水を浴びせられた。
フエィスブックとは対照的に、この日はグーグルが+15%と急騰し史上最高値の$749になった。
先週末、iPhone5を発売したアップルは小幅安であったが、新製品が2日間で500万台の販売に達したことを発表した。ウォール街の事前の予想では800万台とする見通しもあった。注文に対応するための商品の供給が間に合わなかったようだ。
このようにウォール街ではハイテク株をめぐって悲喜こもごもの様相で市場は活況である。
相変わらず円高に悩まされる東京市場とは好対照である。
この動きから見てとれることはハイテク株の世界には大きな地殻変動がみられるおとだ。日本にもその余波が及び、それに乗れる銘柄には出世株が出ることは確実である。