NY株はアップル(AAPL)がひとり気を吐いた。
株価は$700を超え引け値は$701。新製品のiPhone5の販売が好調で24時間で100万台超の販売になった。
時価総額が51兆円になり、東京市場のトップのトヨタの11兆円の5倍になった。市場では次の目標値は$1000とみる。年初来、すでに+70%になった。機関投資家をはじめヘッジファンドの大半がポートフォリオのトップにしている。「持つものと持たざるもの」で運用成果に大きな差が出てきている。
アップルに刺激されてグーグル(GOOG)の株価も52週では新値に進んだ。先行きハイテク株が相場のリード役のひとつであることはだれも否定しない。
東京市場にはアップルに並ぶ銘柄が見当たらないのが、日本の産業界の問題点である。
本日の市場の最大の関心事は日銀の政策会合の結果である。メデイアの大方の見方は現状維持で、先週、米連銀が打ち出したようなQE3に匹敵するようなビッグサプライズはないとみる。
その場合は現在の日本経済の最大の問題点である円相場の先行きには大きな変化は出ない。
米国が緩和政策を取った以上、ここでの注目される為替対策は金利に一段の引き下げである。
米連銀に倣って一段の量的緩和が必要になる。
ユーロ相場が対円で強含みになってきただけに、対ドルでも円安に誘導するチャンスでもある。
10月後半から3月決算の上半期の決算発表が始まる。2013年3月期の見通しを左右するのは為替の動向である。
先週、新製品WiiUの販売スケジュールなど詳細を発表した任天堂(7974)の株価が1万円台に乗せた。ウォール街での評価が高まってきた。
関連株にも人気が波及するだろう。