足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場の調整は当然のコース

2012-09-21 07:29:22 | 株式

世界の相場は米連銀のQE3,ECBの債券買上げ、日銀の追加の資産買い上げを織り込んだ。

昨日は足元の景気のファンダメンタルの方に目が向いた。

米国での企業業績の不振、欧州、中国で購買者指数の不振などである。世界の景気の牽引役である、昨日は、この3地域の景気の停滞が改めて関心を呼んだ。いずれもいままでから予想されていた材料であり、それが今回の世界的な金融政策の一段の緩和の引き金になっただけに、「いまさらながら・・・」の感がする。

ここは最近の反騰のスピード調整で、株価上昇の足取りの当然のコースと見るべきである。

NY株の年初来の動きをみるとNYダウが+11%、ナスダックが+22%、S&P500+16%、日経平均が+9%であった。

振りかえるとユーロ危機、米国の財政問題、中国の景気の減速という大きな問題に直面しながら政策当局の問題解決への努力を買って、欧米の株価は大きな上昇を続けてきた。

ここで評価すべきは日銀の欧米に足並みをそろえた金融緩和策の発動である。これまでの常識では考えられない行動であったが、ようやく海外、為替、株価を政策目標に置いた政策に出た。

ここでの相場の一服時には年末にかけての投資戦略を考えるときである。

日銀が動いた以上、次は政府が円高対策になんらかの手を打つところに来ている。

昨日東京ゲームショーが開催された。任天堂(7974)が参加せず、最近は独自の催しを開いてきた。今回はそれに先駆けてWiiUの年末発売の詳細の発表を行った。世界に先駆けて発売する米国では実物のデモを行い、アナリストやメデイァからそれぞれの評価が出た。日米ではその評価については格差が出ている。当面はウォール街での動きが先行して人気を決めるだろう。