NY株は5日間の連続安になった。ハイテク、エネルギー関連株が悪役であった。
昨日の大幅安からは下げ幅を縮めたが、連銀がQE3を発動した時の勢いはみられない。
この日はFOMCのなかでもハト派で有名なシカゴ連銀のエバンズ総裁が「ここで行動を起こさなければ景気は悪化し、1990年代の日本の2の舞になる」と今回の政策は短期的にも効果を上げる速効性があると強調した。
米国株安はアジア、ヨーロッパにも波及し米国株が世界を左右するという現実をあぶり出した。週初めに米バロンズ誌が妥当株価$15としたフエィスブックは$20台に乗せ落ち着いた。
今月にはいってからの上昇ピッチが速かっただけに調整は当然であるが、次の関門は10月上旬から始まる米企業業績の発表だ。久しぶりに前年比では利益がマイナスになりそうだが、すでに個々の株価は織り込んでいる。
昨日の株価をみても米国株の株安ショックは日本に大きく響いた。経済構造の違いと、アップル、グーグルに匹敵するような技術革新のスターが見なれないことも両国の株価のパフォーマンスの違いになって端的に現れている。
さきに本ブログでも書いたが小物であるがMスリー(2413)の1対3の権利落ち後が好調で史上最高値に顔合わせは時間の問題。
以前、Mスリーと同じ時期にシップヘルスケア(3360)を取り上げたが史上最高値を更新しはじめた。病院の合理化関連だが、米国型のビジネスモデル。この株も長期に保有できる株である。
米国株の上昇を横目にはみないで、日本の製造業が勢いづいているときに非製造業分野の新ビジネスを生み出す流れをつくってきた歴史から、われわれも投資のヒントを学ぶべきである。横目ではなく正面に見据える。
アメリカは「日銀の失敗に学ぶ」というが、皮肉な話ではある。
われわれの投資の視点の研究には1日の作業時間の3分の2を米国株に充当している。無意識のうちににそうなった。