足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

世界の相場の環境は秋晴れ・・・連銀FOMCが動くだろう

2012-09-13 07:42:47 | 株式

相場の環境に大きな変化が出てきた。

まず昨日のドイツでの憲法裁判所でのECB(ヨーロッパ中央銀行)の南欧債買いは条件付きながら合憲の判決が出た。ドラギ総裁の果敢な行動は今後も一段と積極性を高め、これまでの時間稼ぎから、政策実行のスピード化と時間との戦いにはいった。

昨日から米連銀のFOMCの会合がはじまつたが、エコミストを対象にした調査では3分の2QE3発動とみていることが明らかになった。今月初めのこの種の調査は55分という結論であった。ここでの関心事はバーナンキ議長の政策の内容になってきた。今夜半、NY時間の2時過ぎにFOMCの決定内容が発表になる。

ハイテクのリーダーのアップルが新製品のiPhone5を発表した。サイズが小型になり、画面は大きくなった。21日から発売される。

また5月の公開以来、ハイテク株の悪役になってきたフエィスブックの株価が底入れした。経営者のザッカーバーグが講演会に出場し、これまでのモバイル戦略での立ち遅れを認め、すでにこの分野での攻勢の準備が整ったと公表した。これでまでの同社の成長はPCが支えてきたが、今後はモバイルがPCで稼いだ分以上の利益をもたらせると明言した。

また「株価の下落が社員のやる気に影響を与えた」ことを認め、先行き反撃に出る自信のほどを示した。公開後、はじめての市場に向かってのスピーチであった。ソロスを始め、名の通った大手ヘッジファンドがこれまで同社株を買ってきたが、その理由の一端が理解できた。米国のハイテクの世界での覇権は崩れない。

東京市場の関心事は世界の株価が2010年型になってきた流れに乗れるかどうかでが、大きなカギは日銀の金融政策に絞られてきた。