足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

「5月に売って秋に出動」・・・NY株の経験則

2012-09-28 08:09:41 | 株式

NY株は5日間の連続安のあと反発した。

ここ数日、スペイン、ギリシアでの暴動が懸念材料のひとつであったが、スペインでは増税よりも緊縮財政を選択される方向性が出て金融市場の不安が収まった。

また中国でも株価対策が期待され上海、香港株が大幅高になった。

NY株のけん引役は引き続きハイテク、エネルギーである。10月には第3四半期の決算発表が始まるがこの2業種に関しては業績には不安がない。

底流には技術革新の波が進行中で、米国経済を支える大きな大黒柱である。

6月末の米ヘッジファンドの組み入れ上位5銘柄はアップル(AAPL),グーグル(GOOG)、クワルコム(QCOM,マイクロソフト(MSFT,ニューズ・コーポレーション(NWSA)である。これらの銘柄に投資しているどうかでパフォーマンスの内容に差が出ている。ヘッジファンドだけでなく年金に機関投資家も同じである。

さてあと1日を残して本日9月相場は終わる。NYダウ平均はこれまで+3.0%、日経平均は+1.2%と投資成果に大きな差が出ている。NY株の動向に左右される日本株だが、米国のように市場のリード役が不在であるのがパフォーマンスの違いになって現れている。相場に柱がないだけに、人気銘柄を選択するのは個別銘柄のファンダメンタルと材料になり、人気銘柄の変転が激しい。

過去20年間の米国株の10月の経験データによると月間で+1.8%になった。年間では最高の上昇率である。ことしは「5月に売って、秋に再出動」という投資で成功する経験則が当たった。

この経験則がことしは生きる可能性が高い。