足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

フリードマン理論の実践にまい進するバーナンキ議長

2012-09-18 07:44:10 | 株式

週初めのNY株は小幅安であった。先週は5日間のうち4日間の連騰になっただけにここでの一休みは当然である。

先週の連銀のFOMCで待望のQE3が決まり年末高に向かって相場は上昇トレンドにはいった。

戦前の大恐慌の研究が専門のバーナンキ議長を中央銀行のリーダーである米国経済には時のめぐり合わせか、“幸運”がやってきた。

ノーベル賞を受賞したミルトン・フリードマン教授の90歳の誕生日の祝辞でバーナンキ議長は「戦前の恐慌時には米国の金融政策は大きな間違いを起こしました。しかし先生の研究のおかげで、われわれは2度と同じ失敗は犯しません」と誓った話が、いま市場で話題になっている。

バーナンキ議長は自分の終生をかけた研究を政策に生かし、現在に危機から脱出するには無制限の資金供給であることを世間に示した。わき目もふらず信念にまい進している。

ECBのドラギ総裁もバーナンキ理論に同調して“ユーロ圏の救済には“なんでもやる”と公言した。欧米の経済学は実践論のうえに築かれている。

アップルが引け後には$700台乗せをした。年初来+73%である。世界最大の時価総額の企業の新高値は象徴的な出来事である。iPhone5の受注が予想の2倍で推移している。

NY株には上昇スピードが早過ぎ35%の調整を主張する向きもでてきた。市場環境にはリスクを取るムードが高まってきた。ここでの調整は当然である。

東京市場も円相場が80円前後で落ち着けばNY株との差を埋めるだろう。

久しぶりに任天堂(7974)に注目したい。株価は長期の調整局面から脱出するだろう。ウォール街でも一部だが注目する向きが出てきた。