東京市場→新興国→ヨーロッパ→NY市場と株価の上昇人気は移行した。
円相場の下落が日本株の材料になり、アイルランド問題の鎮静化がユーロ圏の株価を刺激し、最後は好調な景気指標がアメリカ株を押し上げた。
GMが公開されたが、IPO価格の$33に対して$35で寄付いた。さすがは冷静な米国の投資家だけに、あくまでファンダメンタル分析にもとづいた株価判断が優先した。
GM人気の勝負はこれからである。引けは$34.19.
昨日の東京市場での売買金額の上位には銀行株が顔を揃えた。
これまで蓄積されたエネルギーが燃え始めた感じがする。
2003年に始まる上昇相場でも金融株が相場をリードした。
2009年のリーマンショック後の反騰相場でも銀行株が連日、東証の売買金額の上位を独占した。
昨日の市場でも三菱UFJ,三井住友、みずほが売買金額のビッグ3となった。経済の健全性の基礎を担うのは金融である。それだけに昨日の市場での金融株の活躍は日本経済、株式市場には明るい気分を植え付ける。
そういえば最近、米SECにウォーレン・バフェットがウエルズ・ファーゴ(WFC)の持ち株の買い増しの届け出をだしたのを思い出した。持ち株の大黒柱の一つを静かに買いますバフェットの考えていることが伝わる。
東京市場でも今後の人気相場の継続性を占うのは金融株の動向であるとみる。
中型株では引き続き浜松フォトニクス(6965)に注目している。ファナックのように日本のモノづくりの代表例である。小惑星探査機の無人衛星「はやぶさ」の存在の陰には同社の技術が生きた。NASAも実現できなかった夢だ。