昨日のウォール街では円相場が82.25円。10月8日の82.40円以来、1ヵ月ぶりの円安になった。
これといった材料が出たわけではないが円の独歩安である。いよいよ米連銀の市場からの資産買い付けが12月から始まる。
またシカゴ商品取引所が銀相場の異常な高騰に対して取引証拠金を引き上げた。銀相場はことしの初めから+56.24%と金相場の+27.3%に比べても倍のスピードで上がってきた。
ほかの商品相場に対しても取引所が規制を強化することが予想されている。
商品相場がインフレ心理を刺激することを懸念しており、連銀の政策への協調の意味合いが強い。銀相場は1980年に高値を付けて以来、30年ぶりの高値であったが、当時はインフレがピークをつけた時である。
NY株への資金の流入が始まり、買いエネルギーが高まってきた。
ARMS指数が強弱の均衡点1.00を割り込み、買いエネルギーの強さを暗示し始めた。特にナスダック市場のARMS指数の移動平均(4週間)が0.7と大幅に低下してきた。最近、見られなかった現象である。
相場の先高を暗示している。
ARMS指数=騰落指数÷(値上り株売買高÷値下がり株売買高)