最大のイベントである米中間選挙の結果と、3日に終わる連銀FOMCを待つ世界の株式市場である。
中間選挙の結果は共和党が勝利するコンセンサスであるが、焦点は上院でも支配できるかどうか?
企業、金融にフレンドリーな共和党が両議会を支配する期待感は強い。有名なヘッジファンドの運用者ドラッケンミラー(ソロスがポンド投機で成功した時の影の立役者)は、今回の選挙では共和党に多大の献金をして話題になった。共和党が支配すれば高額所得者に対しての減税措置の打ち切りが延期される。米国の消費市場のセンチメントを握る層だけに景気への影響も大きい。
1928年以来のデータでは大統領選の2年目の安値から翌年の高値まで平均+48%(S&P500)という経験則がある。中間選挙の共和党の勝利と、中間選挙サイクルという好材料が揃う2011年の相場に期待する向きは多い。
3日の連銀FOMCでの量的緩和策の金額が焦点だが、これまでは5000億ドルというのがコンセンサスであったが、昨日のブルー・チップ調べでは1兆ドルという予想が有力になった。その数字が実現すれば休日明けの日銀の背中を、FOMCが押すことになるだろう。
いずれにしても世界の株式の11~12月相場には期待材料が多い。