ガッツ藤本(藤本正人)のきょうのつぶやき

活動日記ほど堅くなく、日々の思いをつぶやきます

言われてはっとしたこと

2008-12-22 15:30:45 | かんじたこと、つぶやき
今日は偶然にも違う場所で違う人から同じ意見を言われた。
・派遣労働者の雇い止めの話がマスコミを賑わしているが、それも彼らの責任である、
という意見である。
自分は今議会に「雇用を守れ、行政の策を打て」と主張してきたから、
どういう意味でそう思うんだろう、と思って聞き入った。

一つとして、
今の世の中、選り好みしなかったら仕事はまだまだある、
自分の努力の余地はまだまだあるのであって、
行政が安易に税金を使って助けてよいものか、
というもの。
みんな不幸な日本だが、別に心底不幸なのではなくって、
昔の方がずっと厳しかった。
今の世の中、自分でなんとでもまだまだできるだろう、
というご意見。

もう一つは

彼らは実は拘束される仕事を厭い、自由な身分を選んだのだ、
だからこうなることは予想されていたのだ、
という意見。
若い人を見るとよく感じることなのだ、という。

そうか、そういえばこの風潮、
結婚をしない風潮にも通じていた。

覚悟をしたくない、ということだ。

人間は拘束され、縛られ不自由になることを覚悟して、
その上で、
やっと絆とか連帯感とかそういうつながりの暖かさを知ることができる、
のであった。
「個の自由」を求めれば「孤の寂しさ」に通じてしまう危険
があるのだ。

そういえばこのところ教育界でも、子ども達に辛い現実は言わないし、
壁を設定したりもしない。

夢を追いかけよ、と教え続けている。

高校受験でも、希望校があったら、無理だ、とは決して言わない。
(保護者もうるさいし、最近は予想外に良い結果になることもよくある)
「難しいかも知れないけど、希望だったらやってごらん。」
と子どもをそのまま認めていく。
そして最後まで
「君には才能があるんだ。才能を信じて生きてごらん。」
と勇気づける。
いい加減に目を覚ませ。
生きるために仕事に就け、なんて
嫌われるから誰も言わない。

これが今日日(きょうび)の大人の「子どもへの対し方」だった。

派遣にまつわるご意見を聞き入って、
(企業倒産で急に職を失った若くはない人には当てはまらないが、)
初めからそれを選んだ若者には、まさに当てはまることだ
と思い知らされた。
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2 コメント

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コンビニの現場から (永尾 潤)
2008-12-23 23:59:27
派遣、非正規雇用の問題も、解雇に関する面からの報道に偏っていると思います。私が7年間のコンビニ経営を通して強く感じる事は、ゆとり・個性尊重教育により基礎学力が低下した事と、苦手な事も個性として認めてしまうような風潮が出来上がった事により、何か壁にぶつかった時に自己改革をして乗り越える意識に乏しい人間が大量に育ってしまった事も見逃せないと思います。例として、計算能力が極端に低い為、単純計算を反復する小学生の計算ドリルを高校生にやらせたところ、タイムの遅い二名が「退職」を選択しました。くやしい、情けないから何とかしようではなく、一番楽な退職を選択します。7年間見てきた限りでは、成績の低い学校の生徒の方がアルバイトも継続できない事が多いのも事実です。コンビニのアルバイトが出来ずに正社員として通用するはずもなく、結果受け入れられる職場はフリーター、非正規、派遣等の単純労働に限られてくる面もあると思います。大量非正規労働者を作った一因は、労働者派遣法の改正と同時に、ゆとり・個性尊重教育により、子供にありのままの自分で良いような錯覚を与え、社会で必要とされる人間になる為に自己改革する必要性を家庭、学校が教えなかった事も背景にあると思います。
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まったくです (ふじもとまさと)
2009-01-09 13:14:33
永尾さん、ご覧いただいてありがとうございます。
言われるとおりだと思います。
人間も動物なのに、動物ならば自然界と対峙して乗り越えたり、辛抱したり、我慢したり、次の手を考えたり、する宿命があったはずなのに、
便利で快適な世の中になることで
我慢も辛抱もしなくてすむようになった、
つまり
大人も子どもも日本の人間界全体が
安易化したんだと思います。
その現れがいろんな方面で顕在化しているということなんでしょうね。
永尾さん、がんばってくださいね。
私も応援しています!!
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