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東日本大震災や原発事故は われわれに 人間は自然の一部に過ぎないこと と つながり(絆)の重要性 を教えてくれた。
と同時に
その教訓を 生き残った者たちが、伝えていく(継承)ことの必要 を気づかせてくれたのだと思う。
今 の幸せ だけでなく これから生まれてくる世代 までを視野に入れて 今、動いていく。
所沢市は それを「マチごとエコタウン所沢構想」に託して 施策を展開してきている。
この理念は そう簡単に覆せぬものであるが、それでも「いま」の快適 今の便利を 追求する声は後を絶たない。
国においても 地方においても 同様である。
民主主義は すべからく ポピュリズムに流れ ついには独裁主義に救いを求める。
そんなことを危ぶむこの頃であるが、挑戦的な本を見つけた。
『財政と民主主義 ポピュリズムは債務危機への道か 』 である。
この本は、政治、民主主義の問題に踏み込まねば日本の財政問題は解決されない、という仮説を立てて、
具体的な提言をするものであった。
具体的提言では
1・有権者に長い視野の判断軸をもってもらうため『徹底的な財政情報開示』
2・『世代別選挙区制』『余命投票制」などの導入 財政の長期的管理と公表を行う『独立財政機関』の設置
3・人々が将来世代への利他性をもてるよう政治哲学を改革(個人主義自由主義を超えて)
4・税収と支出の均衡予算原則を守るため、中期財政フレームを立て、是正措置や独立検証機関の設置
5・国会運営を対決型→審議型へ 事前審査の廃止と実質審議充実、内閣修正の弾力化
6・社会保障と地方財政への膨張を抑えるべく、負担なくして受益なし、を徹底し、地方交付税を歳入均衡型に転換する
7・デフレ脱却と経済成長で財政再建できる なんて甘く見ないで手を打つ
などがあった。
自由と個人主義の進んだ現代にあっては 困難な作業かもしれない。
が、絶対に必要な転換である。