ガッツ藤本(藤本正人)のきょうのつぶやき

活動日記ほど堅くなく、日々の思いをつぶやきます

韓国の安養市と姉妹都市締結20周年 で訪問してまいりました。

2018-10-24 17:01:00 | 視察関係


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★姉妹都市交流は、挨拶と交流の連続で非常に神経を使う。

また、お酒の交流も重要で、乾杯を繰り返すので体力勝負でもある。

そうした中で、チェ・デホ安養市長始め安養市議会、行政の皆さん、キム・ギウォン会長始め韓日親善協会の方々

が、これでもかこれでもかというほど熱烈に
我々を歓迎して下さった。

まさに、歓迎するとはこういうものなのだ、という最高例を示していただいた感じ。


我々日本人は、こんなにも歓迎の意を表すことは、気質として国柄として、難しいのかもしれない・・・。

それほどまでに歓待を受け、姉妹都市交流20周年 の実りを感じた訪問となったのでした。



所沢市は、1966~アメリカイリノイ州のディケーター市、1992~中国江蘇省の常州市、1998~韓国京畿道(キョンギド)安養市と姉妹都市になっています。

市民同士の交流はアメリカとは高校生の相互訪問を、中国、韓国とは不定期に市民・議会訪問団が行き来をし、草の根の親交を温めてきました。

行政としては、中国、韓国とは市長を団長として5周年ごとに訪または来訪しています。(アメリカからは2016年、50周年で来日していただきました。)

今年は、安養市との20周年。

この20年間に訪韓、来日あわせて124団体、計1449人の人々が親交を温めてきました。

それだけの先人の歴史を背中に感じて、安養市を訪ねました。

今回は、行政訪問団、市民訪問団が一緒になって、10月17日~20日の3泊4日間の訪問でした。

安養市はソウルから電車で40分ほど、所沢市と東京のような関係で、ベッドタウン的に発展してきた市です。

人口は約60万人。(所沢市は34万4千人、面積72km2)

面積は所沢より狭い約59km2であり、三方を山に囲まれ、平地部は高層ビルが建ち並んでいます。

韓国と日本とは、新しい文化、芸能の面では互いに好きな関係ですが、政治的には常に問題を抱えている関係です。

最近でも、慰安婦像の設置の問題や艦隊式でも旭日旗を拒否され自衛隊が参加しないなどありました。

国と国は互いに主張すべきこと、譲ってはいけないことがあります。

しかし、市民と市民は、人間同士の関係になって、互いに尊重し親しみを持つ間柄を保っていくのが肝要と、私は考えています。

それが最後の砦になって、国同士の反目を柔らげることができるのかもしれません。

いや、きっとそうであり、そうでなければ姉妹都市を結ぶ意味もありません。

安養市の公園には慰安婦像が市民団体により設置されてしまいましたので、

その像を見てしまったら、市長として国の立場も主張せねばならない、

との覚悟を左胸に、

市民同士の関係はあくまで人と人、姉妹都市を結ぶ意義は国の関係を超越したところにある、

という認識を右胸に、それぞれ抱いて、

緊張して安養市を訪ねました。

(大阪市はサンフランシスコ市との姉妹都市関係を慰安婦像設置を理由に解消しようとし、
同じく安養市と友好都市の愛知県小牧市も、安全を考慮し児童の相互交流事業を昨年より中止しているそうですが、
所沢市はそれは取らず、きちんと友好を深めていくことを選んでの訪問でした。)

さて、訪韓した結果は、熱烈な歓迎を受け、親交を深め、学ぶべきを学んで、知るべきを知って、姉妹都市周年交流の成果を十分に感じて

帰国した次第でありました。

10月17日(水)

朝5時所沢発。 14:30安養市着。昼食は安養市韓日親善協会の皆様の歓待の中いただく。

16:30 安養市長表敬訪問 17時 安養市の産業振興策を説明いただきながら、インキュベーションセンターやIT再開発地区を歩く。

18:30 20周年記念式典 歓迎会 22時 2次会 韓日親善協会の皆様の大歓迎を受ける 3次会 同左

10月18日(木)

9:30 安養市庁舎にて 記念植樹 10:30 安養市浄化センター視察(地下化して地上部は公園に。メタンガスバイオ発電、生ゴミは燃やさない)
12:30 昼食 13:40 安養市市場視察 15:00 海外姉妹都市作品交流展開幕式 18:40 文化芸術財団による歓迎会

10月19日(金)

ソウルから60kmほどにある第3トンネル、都羅展望台、都羅山駅視察。

第3トンネルというのは、北朝鮮から極秘に掘られたトンネル。今までにソウルを狙うトンネルは4つ見つかっており、
3番目に発見されたので、第3トンネルと呼んでいる。ソウルに一番近いところへ出るトンネル。
全長1635m、地下73mに掘られてあり、幅2m、高さ2mのトンネル。北朝鮮部分は1200m、韓国側に435m
掘り進められた時点で発見された。今は、4枚の壁で塞いである。
韓国が発見して、韓国側から斜めにトンネル地点まで掘り、今は観光施設として活用している。
南北が融和ムードになっていた1978年に発見された。1時間に1万人の兵士が移動でき、貫通すればソウルは
一瞬にして戦場になっていたかもしれない。

都羅山駅は南北を結ぶ鉄道の、境界線から韓国側へ2駅目にある駅。
友好ムード(2000~2008)の時は北朝鮮との行き来も試され、北の金剛山観光や家族面会なども進められたが、
2008年、事件が起きて、中止された。
なお、今年9月南北首脳は金剛山観光と鉄道の行き来を再開することを決めた。
鉄道が再開すると日本海からヨーロッパまで旧満州鉄道を通ってつながることになる。

10月20日(土)

江華島を見て回る(平和展望台、支石墓群コインドルなど)

成田着、所沢着。

以下スナップ


      まずは、インチョン空港で市職員、韓日親善協会の皆様から出迎えられる


             チェ・デホ安養市長表敬訪問 挨拶


  既存ビルを使って企業にリノベーションさせた、インキュベーションセンター
若き企業家が創業していて、このビルの中に60以上の企業がある。成長した後、ソウルに引っ越してしまう企業があるのが課題。


 IT関連企業をトップセールスで集め、一体を再開発し、企業を優遇して誘致する代わりに建物も提供させ、
           若手起業家を支援し・・・説明を受ける。


    歓迎式典 所沢市を代表して挨拶


     記念品の交換 所沢市からはお雛様を贈る

           安養市からは太鼓を贈られる


         市川友好委員会委員長 金安養市議会議長 私
安養市議会からは、議長始め、副議長、各委員長が出席。議会から市へということで贈り物を頂いたが、
本当は所沢市議会へ用意したものだったと思う。 市議会欠席により、急遽、市への贈り物 に変更したに違いない。


韓日親善協会歴代会長 朴さん、現会長 金さん、安養市長、 友好委員会前会長 武藤さん、市川現会長


       安養市韓日親善協会会長 キム・ギウォンさんに感謝のしるしを贈呈


所沢市で1年間、働いてくれた 安養市職員キム・ヨンクォンさん 


              130名の大勢から歓待された(写りきれません)


          市庁舎前の庭に姉妹都市締結20周年記念植樹


        安養市長と韓日親善協会の皆さん 所沢市市民代表団
     木の根元に20周年で記念植樹したことが両市長の名前とともに石に彫ってある。


              地下の浄化センター内 で説明を受ける 


安養市場視察 写真は、リヤカー一つで何十年も市場で働いて 貯めて買った家を市に寄付したおばあさんと


            姉妹都市作品交流展 にて挨拶


     安養市関係、所沢市関係の芸術家代表者のみなさまと記念写真
                 所沢市からは5名の芸術家の作品が展示され、招待された。

写真の指のポーズは、ハートをかたどったもので、愛してるよ~という意味。「サランヘヨ~」と言ってポーズ。


               作品展開幕のテープカット


        所沢市から戸谷さんの作品


            椿山荘を彷彿させる庭を持つ美術館にて レセプション
安養市は何代か前の市長の時、文化芸術で市を特色付ける、と発起。企業の撤退した土地を買って美術館を
建て、元あった建物をリノベーションし、財団を起こし、長には有名な建築家を起用。美術館の維持費は2億円くらい。


           歓迎会にて 記念品を送られる  右奥は市専属アナウンサー


             芸術家交流に対しての感謝と乾杯


             展望台から北朝鮮の工業地帯を望む。 
軍事境界線を真ん中に置いて南北それぞれ2km幅が、警戒区域となっていて、出入りするときは軍隊の検問を
受ける。      写真の手前側の山は韓国領。街と田んぼは北朝鮮領。(韓国人は北韓国と呼ぶ)
          38度線と韓国の首都ソウルが近いため、韓国は常に警戒を怠らない。
なお、我々がここを訪れている時、板門店付近では境界線付近の地雷の撤去作業が始まっていた。


        都羅山駅の先、ソウル方面を望む





 

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2 コメント

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初めまして (台湾人)
2020-03-25 15:54:47
初めまして。台湾の台北市に住む台湾人の男性で鍾と申します。私も韓国が大好きです。
こんにちは (ふとじもとまさと)
2020-03-26 13:34:16
鍾さん、初次見面。
はい、友好都市の安養市とは仲良く交流しています。
鍾さんは、台湾の台北ですか?
台湾もいいところですね。
私も2回、行ったことがあります。
新北投、鹿港、淡水、夜市
とてもよい思い出があります。
台湾は、コロナウィルスの被害はありますか?
日本はひどい状況です。
鐘さん、お元気で。
請多関照!