ガッツ藤本(藤本正人)のきょうのつぶやき

活動日記ほど堅くなく、日々の思いをつぶやきます

トヨタ会館にてITSの取組みを伺う

2008-05-22 23:35:32 | 視察関係


(岐阜県議会;委員会中継 一階フロアにて)


(未来車の紹介をしてくれた女性)

5月22日午後 
愛知県豊田市にあるトヨタ会館に伺った。

ここはトヨタのショールームのようなところだ。

我々は、愛知県、国、トヨタなどが一緒に取り組んでいるITS(高度道路交通システム)
についてお話を伺った。

・愛知県には民間・大学・行政の3者による「愛知県ITS推進協議会」がある。

・民間の代表であるトヨタのビジョンはzeronizeとmaximize。
zeronaizeは交通事故、渋滞、環境負荷をなくすようにすること。
maximizeは車の楽しさを最大化すること。

安全を確保するため、交差点で人や車がきたらそれをあらかじめ知らせるシステムや車間距離を一定に保ち、それを自動制御する機能もあるという。
環境負荷を少なくするため、渋滞情報をVICSで把握するよりもっと正確なプローブ情報システム(車のほうから情報を基地に発信しそれを即時に渋滞情報としてまとめるシステム)を設定したり、ETCもそうだし、TDMと呼ばれるもの(マイカー通勤者を時差出勤させたり公共交通りようにうつさせたりすること)も推進している。
その他、水素燃料の自動車開発、軽量化による低燃費化、安全のためのGOA、エアバック、などの取組みや後ろから接近するものにも反応する1人乗りの未来の車も見学した。
(下の写真がそれ)


なお、高度化して安全になっても、車を操る楽しさを失わないように心しているとか。

コメント (2)
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議会運営委員会 岐阜県議会視察 5月21日(木) 

2008-05-22 22:58:01 | 視察関係
5月21日の午前は、岐阜県議会に学んだ。
岐阜県議会の法廷議員定数は61人、それを減数してなんと46人にしている。マイナス24,6%で日本一の削減率であるそうだ。
46人には自民系が32人、公明2人、共産1人、無所属4人、県民クラブは7人だという。これは民主系なのだろうか? 公明、共産の数が少ないのに驚くが、きっと定数削減の結果 1人区の選挙区18選挙区と多いのが原因だろう。複数区は岐阜市が9人区、大垣が4人区、各務ヶ原市が3人区、高山市、多治見市、関市、中津川市、可児市、揖斐郡が2人区である。
19年3月に議会活性化の取組みを改選後推進することが提案され、改選後の5月に「岐阜県議会活性化検討委員会」が設置された。
政策立案機能強化関係、議会審議の活性化関係、透明性向上関係の3項目について、それぞれ改革すべき論点が示され、それぞれについて検討中である。

視察のポイント
1、政策条例制定に向けて、これをマニュアル化し、きちんと実践しようとしている。「岐阜県食育基本条例」(17,12定例会)「岐阜県食品安全基本条例」(15,12定例会)、「岐阜県行政に係る基本的な計画の議決等に関する条例」(16,12定例会)
2、「岐阜県行政に係る基本的な計画の議決等に関する条例」を制定し、執行部が作ろうとする計画に対し、議会が関与し、議決するまで確実に実行している。

2、について

条例には「議決すべき基本計画」の内容が例示されているが、その例示の仕方が県政全般についてどの分野であろうとも、という書き方をされている。また、条例には運用基準がついていて、そこに
毎年度当初に議会は執行部に、「その年度内に基本計画等の策定をする予定があるかないか」照会し、執行部は答えなければならないと規定し、議会は議決事項とするか否かを決めて、条例に明記すること、としている。
また、議決すべき計画であると判断された場合、執行部は計画骨子の段階で議会に説明をし、議会は意見集約して執行部に意見提示するものとしている。

藤本感想)
基本計画的なものはすべて議決するという意気込みが感じられる。
ただ、計画を策定する段階で議会が口出しするシステムを作りすぎるのも、どんなもんだろうか、と感じた。下手をすれば、議会がすでに認めたんでしょ、と条例が上程されたときになってしまうからである。実際に多くの基本計画を議決事項にしてしまって、修正案を出したことはあるのか、と聞いてみたら、無いとのこと。というのも事前に上程する2定例会前に骨子が提示され、議会はそこで意見を言ってしまうので、さらに協議の場も設けられているので、上程段階ではいうことが無い状態になってしまうのだそうである。議会は二元代表の片翼だから、計画を作るところにも意見反映すべきだ、という理屈もわかるし、うまく運用しないと両刃の剣になる、というのもわかる。埼玉県議会でもこの種の条例は議員提案で作ったが、自分はその運用にまだ気持ちがまとまらない気分である。

なお、その他の収穫として
一般質問は毎定例会やりたい人はやれるもの、としているそうだ。補正予算議会では一般質問に3日間当てているが、20人くらいが手を上げるという。もちろん毎回行う人もいるわけで、1日3人5日間になれてしまった自分には、ちょっと冒険じゃないの、という感じだった。それと海外視察はきちんと位置づけられていて、4年間で100万円まで支給する、ということが内々で決められているそうだ。毎年1/4ずつ予算化されているが、議員の生活は4年周期だからその性格上2,3年目に視察が集中する。1、4年目は執行残がたくさんでる。2,3年目は補正を組んで追加予算を組んで賄う、のだそうだ。海外視察は大きな意味がある、と自分は思っているので、額の多寡は論じられようが、岐阜県の仕組みはよいものだ、と感じた。また、費用弁償は実費+5000円だそうだ。
なお、委員会の様子をカメラで執行部に流すシステムも面白かった。執行部職員は自分の関係する委員会の様子を同時に見ながら仕事できるわけで、県民の気持ちも伝わる、というものだ。また、一階フロアには各委員会の様子が放映され、県民は見たい委員会の音声を聞ける、という仕組みも面白かった。美術館で貸してもらえるようなイヤホンのようなものを使うらしい。
(写真は次のトヨタ会館の冒頭に載せてあります。)

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議会運営委員会 三重県議会視察

2008-05-22 17:46:35 | 視察関係
5月21日(水)
三重県議会に学んだ。

議会運営についてのことなので、簡単に報告することにします。

・三重県議会の議会改革の歴史は北川知事が県議だったときまでさかのぼる。それほど歴史がある。
議員数51名、民主系の新政みえ24名、自民系は3会派に分かれていて19名。
・視察のポイント
1、会期を今年度から2会期制にする。会期が102日から230日になった。
2.県議会基本条例を制定(h18年12月)し、議会の権能を高める努力をし続けている。

1について
利点、
・招集手続きを経ず議長判断で臨機応変に本会議が開ける。
・知事の専決処分がなくなる。請負契約の議案など、すぐ上程、すぐ執行へ。
・日程を長くすることで委員会が随時、しっかり、審議できる。
・参考人制度の活用が容易になる。
・意見書などが時宜を逸しない。
欠点、
・それだけ本会議、委員会を増やせば経費はかかる。
・執行部が議会にかかりきりになるかもしれない。
・地域での活動に参加しづらくなるかも。
・一時不再議の原則があるので、市民からの請願など似た内容の案件は一回しか審議されない。
・メリハリがなくなるかも。

その他のポイント)
・一般質問は議案とダブらせないないようにする。
・議案審査は、全体審査、常任委員会付託、委員長報告、採決という流れ。
これは所沢市議会と同じである。
・全体審査は一般、代表質問を行わないものに対し、質疑権を与える。
事前通告制。前回の当初予算に対する質疑では1人15分以内(再質等含め)であった。
なお、上程後に全体説明会を行って、その上での審査である。
・一般質問は一問一答式、分割式、一括式を各自選ぶ。
・議場前方の壁に大型画面があり、レーザーポインタで指し示しながらできる。
・委員会審査は、1部局1日。つまり2部局を担当するなら2日に分けて行う。
実際半日では終わらない。3時くらいまでやっているとか。
・委員会が長いので直接関係する説明職員以外は呼ばない。また、職員を帰した後、議員同士の討議の時間を設けている。
・執行部側は基本的に4定例会時と同じ時期に議案上程をしているようだ。
・費用弁償は実費(旅費)+3000円としteiru.
・随時議案上程されるが、その場合、一日で上程、全体質疑、委員会付託、採決までやってしまう。


2について、
平成7年から始まって18年に条例化にこぎつけた。
内容)
議会は知事と対等で、二元代表制であるという原則を謳い、
議員の仕事(政策立案と執行部の監視機能)を改めて明記し、
議員は県民に対する説明責任と議会改革を不断にすることを明記している。
また、政務調査費の証拠書類の公開にも触れている。
また、県民の議会参画の機会確保についても明記している。

藤本感想)
基本条例については書かれていることは、みな、当たり前のことである。が、実際には我々みんな、できていないということもわかっている。そんな中、改めて条例で明文化するというのは、相当の覚悟が必要であったろう。また、条例化してしまったらやらざるを得ない。
ここにいくまでの議員各位の理想に突き進む意志力と、実施する覚悟にとにかくすごいなあ、といわざるを得ない。
県民の代表であるから県民の声を聞き、政策化し、それを説明していくという、県民の存在に視点をきちんと戻した点も評価される。

予算決算委員会は全議員で構成し、全体審査の後に、きちんと常任委員会付託しているところも、埼玉もそうあってほしいと感じた。埼玉県は全体審査が無いから、よその委員会の議案の内容についてはわからないまま、議会が終わる。また、予算特別委員会で当初予算を担当しているが、実際には予算について審査するというより一般質問のような内容になっており、予算特別委員会を傍聴しても予算内容はわからない。常任委員会では予算についての審査が行われず、結局、県議会として予算審査を放棄しているような(ちょっと言い方はきついが)状態になっている。
私は三重県のように(全体審査、委員会審査)すべきだと思う。それができなくてもせめて常任委員会できちんと予算審査もするようにすべきだと思っている。予算特別委員会の役割は功を奏していないのだ。
なお、不断の議会改革も謳っているが、改革し、変えればよいってものでもない。
水はよどむと腐るというし、経済は変化し続けないと敗者になるとも言うが、議会制度はそんなことも無かろうと思う。残すものは残し、変えるものは適宜変える勇気を持てばそれでよいと思う。
以上三重県議会視察について報告でした。

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