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昨年紬きもの塾を修了されたMさんが、手持ちの着物に櫻工房制作の帯を合わせた画像を送ってくださいました。スマホで撮ったもので色もピントもイマイチ・・^^;なのですがご紹介します。
ビワの葉で染めた淡いピンク地に紫の縞と七子織りと平織りを混ぜながら織り、立体感を出した段になっています。
紬といっても着物は平たいタイプのものですので質の違いがあるものと合わせるのは引き立て合ってよいのではないでしょうか?
画像ではわかりにくいのですが淡い色ながら軽くはなく、赤城の節糸の力強い存在感があります。
塾の時に着物の更生や取合せの話もするのですが、リサイクルで買った2枚の着物についてその後Mさんから相談を受けました。
まだ若い方ですが、どちらも年齢に関係なく着ることのできる着物で、白地に鱗紋の塩沢紬、黒地に黄茶の縞の紬です。共に、やはりリサイクルの帯を合わせていました。
この2枚の着物に合わせられるシンプルな帯ということで無地感覚のものを工房作品として制作しました。
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昨年秋の紬の会で出品していただいた小川郁子さんの帯留めもこの帯に使えそうということで仲間入りしてワンポイントになっていますね。
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三分紐も朱赤を1本増やしましたっ!季節や着ていく場などで使い分けるといいですね。
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もう一枚の黒の縞との取合せ。こちらは秋冬用の装いに。
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八掛は真っ黒だったのですが、明るいMさんの雰囲気にはなんとも重々しく焦げ茶色の八掛けに交換し少し軽さを出しました。
黒地の粋な縞の着物に柔らかな色目の帯。でも存在感のある現代感覚の帯は新しい風を吹き込ませたように思います。
今までも紬塾修了の方には個別に相談に乗っていましたが、一般の方にも「ミニ紬塾@工房版」として私で対応できることでしたらご相談ごとをお受けいたしておりますのでご利用下さい。
袷向きの紬か単衣に向くのかなども糸質、地風など見ながら相談に応じております。
相談は有料ですが、相談のみで大丈夫ですので気軽にご利用下さい。
詳細はこちらをご覧下さい。
ご本人からもコメントが届いていますので以下にご紹介します。
「この縞の着物も、塩沢紬も、着物を着始めた頃に求めたものです。
当時は取り合わせなど考えずに、洋服を買うようにリサイクルの着物や帯を買っていました。
紬塾で糸や布の事、取り合わせ、更正について教わるうち、自分の箪笥の中身が色褪せて見えるような思いと、一方で、愛着ある着物達をきちんと生かしたいという思いに至りました。
そこで、自分が持っている着物に取り合わせる帯を新調することにしました。
縞の着物は特に、私には粋すぎて難しかったのですが、八掛を柔らかい色に変えたことで、枇杷染めの帯の深いピンク色とも調和して、着物そのものも生まれ変わりました。
リサイクル着物はお財布に優しく着物の敷居を下げてくれますが、全身リサイクルでまとめると、周りの洋服の人達と馴染みにくいなと感じていました。
かといって、上から下まで新しいものを仕立てることも経済的に難しい。
今回のように、自分の経済の許す範囲で古いものと現代のものを取り合わせて楽しみたいと思います。」