私は季節のうつろいを享受するのが、
何よりも優先する齢を重ねた63歳の身である
早春、日本水仙の匂いではじまり、
2月のひとときに白梅の香り、
このところは近所の庭から、沈下花(ジンジヨゲ)が漂(ただよ)ってくると、
お彼岸を迎える時節と知る。
この頃になると、風の匂いは甘く、春本番と心に受けとめたりしている。
落葉樹の花梨(カリン)の芽吹き、そして萌黄色を見せてくれ、
モミジも幼葉がたわわとなっている。
このような早春から春までの情景に、
私は秘かにため息をして、毎年過ごすことが多い。
何よりも優先する齢を重ねた63歳の身である
早春、日本水仙の匂いではじまり、
2月のひとときに白梅の香り、
このところは近所の庭から、沈下花(ジンジヨゲ)が漂(ただよ)ってくると、
お彼岸を迎える時節と知る。
この頃になると、風の匂いは甘く、春本番と心に受けとめたりしている。
落葉樹の花梨(カリン)の芽吹き、そして萌黄色を見せてくれ、
モミジも幼葉がたわわとなっている。
このような早春から春までの情景に、
私は秘かにため息をして、毎年過ごすことが多い。