茜雲(あかねぐも)の朝を迎えて・・♪

東京郊外に住む私は、朝の４時半過ぎに庭に下り立つと、
暗い夜空の中、月は優しい光で微笑んでいるようであった。

煎茶を淹れ、新聞をゆったりと読んだりした後、
日の出の時刻と思われた頃に、雨戸を開けた・・。

澄み切った水色の中、幾重の雲が赤く染まり、しばらく見惚(みと)れていた。
風もなく、まぎれもなく快晴の予感をさせる朝の空となって折、
まもなく何時ものように小鳥が飛来してきた。

居間に戻ると、
朝の６時は１６度前後、昼下りは２４度前後となり、
おだやかな秋晴れとなり、そして夕方の６時は２１度前後で、
月も綺麗に眺められことでしょう、
と天気情報の若き女性キャスターは報じていた。

この時節、秋の長雨が終わり、安定した秋晴れの日が多く、
確か昭和３９年の時は、東京オリンピックの開催日だったかしら、
と私が二十歳の若き頃を思い出し、少し微苦笑したりしている。