夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

豪雨の想いで・・♪    《初出2006.7.18.》

2008-05-02 23:14:26 | 現役サラリーマン時代の想いで
東京の郊外は、先程まで本降りの雨であったが、
昼過ぎの今は止んでいる。

日中の最高気温が25度以下であって、
この時節に25日ぶりに低温、とニュースで報じていた。

これから再び降りはじめ、強い雨が明日にかけて降る。

梅雨の季節、10年前頃の時、豪雨の中に出勤した時が想い出される・・。


朝、目覚めると風が強く吹いて、雨は強く降っていた。

こうした時はバス、電車は通常通りの運行期待する方が無理なので、
何時もより30分早めに家をでる。

勤務先の最寄駅までは順調であったが、
会社までの川沿いの幅広い遊歩道を歩いていた時、
風は相変わらず強く、雨は横殴りとなっていた。

会社に着いた頃は、10分足らずの道のりであったが、
夏のスーツのズボンは膝頭から足元、靴はびっしょりと濡れた。

私は自分の席に着いて、ハンドタオルで拭いて、
フロアーの通路にある自動販売機でお茶缶を買い求め、
窓辺に寄り、川沿いの遊歩道を見下ろした。

前方の対岸はなだらから丘陵となっている斜面に、
数多くの小さなビル、商店街、そして住宅街から雨水が道路際の排水溝、路上から流れていたので、
川の側面にある1メートル前後の排水口は瀧のような川になだれ込んでいた。

遊歩道の樹木の枝葉は、強く風を受けて、しなっている。

私は、台風の直撃のようだ、と感じながら、煙草に火を点(つ)けた・・。

そして席に座り、業界紙を読み始めた。

始業時の25分前だった。

10年前頃の職場の状景としては、私のように振舞う人が、各部署で数人はいた。


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