第5章 海上から鳥取砂丘を眺めれば
浦富海岸から遊覧船の島めぐりは、
リアス式の風光明媚なダイナミックの景勝地で、山陰の松島と称されて折、
乗船し周辺の光景を観た後、
今回は特別クリーズとして鳥取の砂丘を海上から観る航路であった。
鳥取の砂丘が観えた時、あんなに細くかぼそかったかしら、
と思ったりした。
学生時代に1日かけて砂丘を散策したことがあるので、
45年近い歳月を想いかえしていた・・。
賀露港で下船した後、鳥取砂丘に行ったが、
家内は楽しみにしていた駱駝(ラクダ)に乗ったが、
私は興味がないので、周辺をデジカメで撮ったりしているうちに、
家内の乗せた駱駝は10分ぐらい周囲を廻った後、戻ってきた。
この後、遊覧馬車に私達は乗り、
砂丘まじるの草地の傾斜地を廻り、砂丘の丘陵を眺めたりしたが、
私は乗客のひとりの身勝手な身であるが、老馬が可哀想な心中となったりした。
昼食を砂丘の外れにあるレストランでビールを呑みながら、軽食を頂いた。
家内は土産売り場で、紫色のジャガイモを購入してきた。
沖縄に旅した時、紫色のサツマイモを頂いたことがあったが、
地元の品質改良に勤(いそ)しみ方が作られた、とのこと。
この後、麒麟の国の食と舞と称したイベントを市内の県民文化会館で観覧したが、
お神楽などの郷土の祭りごとに興味のない私は、
冷房の効いた席で大半は眠ったりしていた。
その後は、イカめし、飛魚つみれ汁を無料サービスで頂いたが、
つみれ汁の苦手な私は、見た目より遥かに美味であった。
4時過ぎに東郷湖にたたずむ羽合温泉に向かった。
第6章 湖上に浮ぶような羽合温泉『望湖楼』
山陰八景のひとつに数えられる東郷湖の湖岸に建つ宿泊先の『望湖楼』は、
初めて泊まる観光ホテルであった。
湖上に陽が沈みはじめると、篝火(かがりび)が湖上を照らしだし、
彼方の山なみの稜線が翳(か)すみだした。
部屋の窓辺から前方の露天風呂の2つの建物が湖上に浮ぶように建てられ、
本館より桟橋で結ばれている。
湖岸、桟橋、そして湖上の露天風呂の建物の周辺に篝火が夜の闇に浮んだ。
そして、月の下で湖面は、篝火が揺らめいていた・・。
私は海辺に建つ観光ホテルは幾度も宿泊したことがあるが、
湖上に建つ露天風呂も風情があり、湖岸の本館の室内、ロビーはゆったりと出来、魅了させられた。
早朝の5時前に目覚めると、窓辺からの湖上の水面は鏡のように穏やかで、
前方の2つの露天風呂の周辺の湖面は、少し揺らいで折、
彼方の山やみの稜線は空と溶け合っていた。
こうした情景を眺めていると、初冬、初春、晩秋の時節を思考すると、
この観光ホテルは、どの時節でも周囲の情景と彩(いろど)りの調和が
取れる稀(まれ)なホテルである。
冬の時節、雪が舞い降る中、数日のんびりと滞在するのも良いかしら、
と夢想しはじめた・・。
第7章 初めての足立美術館
旅から戻り、ここ2日間は枯山水の庭を思い返している・・。
私は枯山水の庭は、日本の各地で10数ケ所しか観ていないので、
設計されたお方の創作に基づき、作庭師が具現させながら、
庭師の方達が従事する総合作業と思い、
依頼主の思考を加味させた総合芸術のひとつと確信している。
その上、季節の移ろいに応じて変化する景観なので、
創作はもとより維持管理は苦労の絶えない庭と感じている程度である。
従って、素人なので観た感覚しか綴れない。
最初に感じたのは、借景が十二分に生かされたゆるぎない美の結晶と思い、
5分程、眺めた後は、確固たる美でありすぎるので、
心に余情が生まれないのである。
こうした思いになると、
西洋人の一部のお方が絶賛する理由が分かるのである。
いずれにしても、その季節の移ろいごとに眺め、
百年後の風雪に耐えた枯れた庭を観たい気になるが、
これは叶わぬ夢である。
私は絵画、彫刻、童画の世界には興味はないが、
陶芸の世界は多少興味がある程度である。
館内から茶室の『寿立庵』までの飛び石の配置、
そして松を中核とした庭には、
和やかな心となり、素直に感銘をした。
晩秋のひととき、この茶室で抹茶を頂ただき、余情を感じたまま、
その後、枯山水の庭を眺めるのも一考かしら、
と夢をみたりしている。
第8章 旅の終りは、島根ワイナリー
旅の終りは、出雲大社を特別正式参拝した後、
米子空港からの飛行機便の時間に余裕があったので、
島根ワイナリーに立ち寄った。
昨今、日本の各地で観られるブドウを栽培し、ワインに製造をした後、
この付近に洒落たある程度の規模の直売店があり、
その一角で試飲コーナーが設置されている。
私は以前に綴ったことがあるが、
ワインに関しては《若葉マーク》の範疇であるので、
こうした機会の時は、積極的に頂いている。
8種類のワインある中で甘口を除いた4種類を呑みながら、
ツアーに参加した人達と微笑みながら試飲を頂いたりした。
結果として、私の好み味のワインにめぐり逢えなかったので、
残念ながら購入するまでには心身の波長が合わなかったのである。
これは日本酒の地酒と同様に、それぞれのお好味があるのだから、
致しがたいと思ったりした。
この後、喫煙コーナーで同乗した男性の人達と煙草を喫いながら、
談笑したりしたが、
ワインはハーフ・ボトル前後頂いたせいか、
煙草の味もより一層美味しく感じられたりした。
団体観光ツアーの場合は、同乗した人達と談笑し、
さりげない会話の間に、それぞれの人生観を享受を受けたりするのが、
旅先の魅力のひとつでもある。
尚、私なりのワインの好みは、赤、白のどちらでも良いが、
辛口で深みのある味が好みである。
浦富海岸から遊覧船の島めぐりは、
リアス式の風光明媚なダイナミックの景勝地で、山陰の松島と称されて折、
乗船し周辺の光景を観た後、
今回は特別クリーズとして鳥取の砂丘を海上から観る航路であった。
鳥取の砂丘が観えた時、あんなに細くかぼそかったかしら、
と思ったりした。
学生時代に1日かけて砂丘を散策したことがあるので、
45年近い歳月を想いかえしていた・・。
賀露港で下船した後、鳥取砂丘に行ったが、
家内は楽しみにしていた駱駝(ラクダ)に乗ったが、
私は興味がないので、周辺をデジカメで撮ったりしているうちに、
家内の乗せた駱駝は10分ぐらい周囲を廻った後、戻ってきた。
この後、遊覧馬車に私達は乗り、
砂丘まじるの草地の傾斜地を廻り、砂丘の丘陵を眺めたりしたが、
私は乗客のひとりの身勝手な身であるが、老馬が可哀想な心中となったりした。
昼食を砂丘の外れにあるレストランでビールを呑みながら、軽食を頂いた。
家内は土産売り場で、紫色のジャガイモを購入してきた。
沖縄に旅した時、紫色のサツマイモを頂いたことがあったが、
地元の品質改良に勤(いそ)しみ方が作られた、とのこと。
この後、麒麟の国の食と舞と称したイベントを市内の県民文化会館で観覧したが、
お神楽などの郷土の祭りごとに興味のない私は、
冷房の効いた席で大半は眠ったりしていた。
その後は、イカめし、飛魚つみれ汁を無料サービスで頂いたが、
つみれ汁の苦手な私は、見た目より遥かに美味であった。
4時過ぎに東郷湖にたたずむ羽合温泉に向かった。
第6章 湖上に浮ぶような羽合温泉『望湖楼』
山陰八景のひとつに数えられる東郷湖の湖岸に建つ宿泊先の『望湖楼』は、
初めて泊まる観光ホテルであった。
湖上に陽が沈みはじめると、篝火(かがりび)が湖上を照らしだし、
彼方の山なみの稜線が翳(か)すみだした。
部屋の窓辺から前方の露天風呂の2つの建物が湖上に浮ぶように建てられ、
本館より桟橋で結ばれている。
湖岸、桟橋、そして湖上の露天風呂の建物の周辺に篝火が夜の闇に浮んだ。
そして、月の下で湖面は、篝火が揺らめいていた・・。
私は海辺に建つ観光ホテルは幾度も宿泊したことがあるが、
湖上に建つ露天風呂も風情があり、湖岸の本館の室内、ロビーはゆったりと出来、魅了させられた。
早朝の5時前に目覚めると、窓辺からの湖上の水面は鏡のように穏やかで、
前方の2つの露天風呂の周辺の湖面は、少し揺らいで折、
彼方の山やみの稜線は空と溶け合っていた。
こうした情景を眺めていると、初冬、初春、晩秋の時節を思考すると、
この観光ホテルは、どの時節でも周囲の情景と彩(いろど)りの調和が
取れる稀(まれ)なホテルである。
冬の時節、雪が舞い降る中、数日のんびりと滞在するのも良いかしら、
と夢想しはじめた・・。
第7章 初めての足立美術館
旅から戻り、ここ2日間は枯山水の庭を思い返している・・。
私は枯山水の庭は、日本の各地で10数ケ所しか観ていないので、
設計されたお方の創作に基づき、作庭師が具現させながら、
庭師の方達が従事する総合作業と思い、
依頼主の思考を加味させた総合芸術のひとつと確信している。
その上、季節の移ろいに応じて変化する景観なので、
創作はもとより維持管理は苦労の絶えない庭と感じている程度である。
従って、素人なので観た感覚しか綴れない。
最初に感じたのは、借景が十二分に生かされたゆるぎない美の結晶と思い、
5分程、眺めた後は、確固たる美でありすぎるので、
心に余情が生まれないのである。
こうした思いになると、
西洋人の一部のお方が絶賛する理由が分かるのである。
いずれにしても、その季節の移ろいごとに眺め、
百年後の風雪に耐えた枯れた庭を観たい気になるが、
これは叶わぬ夢である。
私は絵画、彫刻、童画の世界には興味はないが、
陶芸の世界は多少興味がある程度である。
館内から茶室の『寿立庵』までの飛び石の配置、
そして松を中核とした庭には、
和やかな心となり、素直に感銘をした。
晩秋のひととき、この茶室で抹茶を頂ただき、余情を感じたまま、
その後、枯山水の庭を眺めるのも一考かしら、
と夢をみたりしている。
第8章 旅の終りは、島根ワイナリー
旅の終りは、出雲大社を特別正式参拝した後、
米子空港からの飛行機便の時間に余裕があったので、
島根ワイナリーに立ち寄った。
昨今、日本の各地で観られるブドウを栽培し、ワインに製造をした後、
この付近に洒落たある程度の規模の直売店があり、
その一角で試飲コーナーが設置されている。
私は以前に綴ったことがあるが、
ワインに関しては《若葉マーク》の範疇であるので、
こうした機会の時は、積極的に頂いている。
8種類のワインある中で甘口を除いた4種類を呑みながら、
ツアーに参加した人達と微笑みながら試飲を頂いたりした。
結果として、私の好み味のワインにめぐり逢えなかったので、
残念ながら購入するまでには心身の波長が合わなかったのである。
これは日本酒の地酒と同様に、それぞれのお好味があるのだから、
致しがたいと思ったりした。
この後、喫煙コーナーで同乗した男性の人達と煙草を喫いながら、
談笑したりしたが、
ワインはハーフ・ボトル前後頂いたせいか、
煙草の味もより一層美味しく感じられたりした。
団体観光ツアーの場合は、同乗した人達と談笑し、
さりげない会話の間に、それぞれの人生観を享受を受けたりするのが、
旅先の魅力のひとつでもある。
尚、私なりのワインの好みは、赤、白のどちらでも良いが、
辛口で深みのある味が好みである。