夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

雪が舞い降るのは、風もなく、ほどほどに・・。

2010-02-06 10:00:13 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の65歳の身であるが、
今朝はいつものように日の出前の6時に起床し、読売新聞を読んだりした後、
地元の天気情報を見たりした。
朝の6時はマイナス1度の寒さであるが、日中は冬晴れとなり、
昼下がりは7度前後が予測され、平年並みの穏やかなる一日を迎える。

この後、NHKのニュースを視聴していた時、
《・・
北日本と東日本、7日明け方にかけて大雪・強風予想され、山沿いを中心に一部で大雪になります。

気象庁によりますと、7日午後6時までの24時間に予想される最大降雪量は、
いずれも多いところで群馬県で110センチ、北陸地方で100センチ、東北地方と長野県で80センチ、
岐阜県で60センチ、北海道で50センチと予想されます。

そして、北陸地方で6日夕方にかけて、東北地方の日本海側では6日夜遅くにかけて、
雪をともなう強風が予想されてます。
・・


このような天気情報を視聴したりしていると、
関東南部の地域に住む私は、生活される方は何かと大変だ、と感じてしまう。

私の住む地域の東京郊外の調布市でも、私の幼年期には冬の時節、
積雪30センチ前後が毎年に数回は降っていた。

私は母、叔母から長靴に藁(わら)を敷いて、寒さを増さないように唐辛子を入れてもらい、
畑、雑木林に積もった雪原の中を駈けずり廻ったりしていた・・。

このような幼年期の思いでもあり、
国内旅行で冬の時節、東北、北海道で温泉のある観光ホテルに数泊し、
家内と付近の里路、村道、街並みなどの雪道を歩くのが好きなのである。

こうした折は、冬季の耐寒フィールド・ジャケット、マイナス20度前後の耐寒性のある軽登山靴を履き、
それぞれ帽子を被り散策している。
そして、江戸後期の商人、随筆家として知られている鈴木牧之・著の『北越雪譜』に思いを馳せたりしている。


確か25年前頃だったと思われるが、
青森県のある地方都市で『地吹雪体験ツアー』の参加募集があり、
怖さ知らずの私達夫婦は即急申し込んだが、
結果としては希望枠20名の応募がなく、施行が中止された。

その後、芦の牧温泉に2泊3日で滞在した時、
一晩に50センチ前後の積雪があり、驚きながら付近を散策した。
小高い里山の中腹にある温泉神社に参拝した帰路、
突然に風が舞い、やがて雪が降り、視界は数メートルとなった。

私は家内に、しばらく止まって、と15分前後立ちすくんだのである。
その後、風は弱まり、再び歩き出した。

こうした体験は、湯西川温泉の時も同じであった。
その後の蔵王の樹氷めぐりの時は、雪上車に乗り、山頂の付近で、下車した時、
猛吹雪で、足元は積雪に捕られ、
とてもデジカメで樹氷の情景の撮影どころではなかったのである。

このような状況を体験した私達は、
風が雪がどちらかにして欲しい、などと身勝手な思いとなったのである。

ここ数年の冬の時節、周囲の雪景色を眺め、
風のない積雪が20センチ前後の雪を踏みしめながら歩くのが、
一番のどかで楽しみとなっている。

こうした中で、私達夫婦のような単なる観光で雪景色を満喫するのと違い、
雪の多いこの地に住まわれて日常生活を過ごす方たちの厳しさを実感させられ、
早や20数年が過ぎている。





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