夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

サラリーマン川柳、この人生の哀歓の優れた哲学書と確信し、愛読して早や30年・・。

2021-05-27 15:25:48 | ささやかな古稀からの思い
先程、ヤフージャパンより配信されたニュースを見ている中で、
『 「会社へは 来るなと上司 行けと妻」
                           サラリーマン川柳ベスト10 』、
と題された見出しを見たりした。

ときおり私は、『サラ川』と称せられている第一生命が主催されている
『サラリーマン川柳』を愛読している。

         

私は1944年(昭和19年)の秋に農家の三男坊として生を受け、
やがて大学を中退後、映画・文学青年の真似事をして、無念ながら敗退したりした。

この後は、やむなくサラリーマンに転身して、
何とかあるレコード会社に中途入社でき、やがて35年ばかり勤め、
2004年(平成16年)の秋に定年退職をした。

こうした中、私は音楽業界のあるレコード会社に勤めたが、
幾たびかリストラ烈風を乗り超えたが、最後の5年半は遠い地に出向となったりし、
それなりに時代にも翻弄され波乱万丈があり、苦楽の激しいサラリーマンの時代でもあった。


          


このような拙(つたな)い私の半生であり、
何かと『サラリーマン川柳』が好きで、現役時代から愛読し、励まされたり、人生の哀歓を感じたりし、
『サラ川 傑作選』の本を4冊を所有している。


そして私は『サラ川』は、この人生の日常生活の優れた哲学書のひとつと思い、
限りなく人生の哀歓と確信し、ときおり年金生活の今でも本を開いたりしている。


       
        本棚から特に愛読している2冊を取りだして、たわむれに記念撮影


これまで数多くの優秀作品が公表されてきたが、
たとえば『テーマ別に見るサラ川 優秀作品』の中で、『夫婦・家庭』編を読んだりすると、
恐れ入りました、と絶賛させられる作品にめぐり逢ったりする。

◎ 出張を 見送る妻の 目が笑う
                 詠み人・松本松峰


◎ 株価より 妻の機嫌が 乱高下
                 詠み人・頑張るお父さん


◎ 妻子から 絵文字が並ぶ ボーナス日
                  詠み人・孫悟空


◎ 家族旅行 予算削減 パパ留守番
                  詠み人・弐個


◎ 家族との 会話のつもりが 独り言
                  詠み人・ちょいバテパパ



          

そして私は、齢ばかり重ねでも、独断と偏見の多いが、
『サラリーマン川柳』の史上に於いて、今でも心に残り、
不滅の作品であると感じたのは、二作品がある。


◎ 破れてる ジーパン繕い 怒られた
                  詠み人・優しいばあちゃん

◎ うちのパパ おとなのくせに ママとねる 
                   詠み人・めだかの学校のせんせい


私は小説、随筆を60年ばかり濫読してきた身であるが、
短かな言葉で人生の機敏を的確に表現する川柳の世界に於いて、
このおふたりの圧倒的な感性と文才に、ふるえる程に感銘して、思わず脱帽したりしている。




このように何かと愛読してきたサラリーマン川柳コンクールであり、
知的好奇心に誘惑されて、記事を読んでしまった。

この記事の原文は、『 毎日新聞 』から5月27日に配信された記事で、
無断ながら転載させて頂く。

《・・ 「会社へは 来るなと上司 行けと妻」・・・。
第一生命保険は27日、「第34回サラリーマン川柳コンクール」で、
投票で選ばれた上位10句を発表した。

在宅勤務やウェブ会議を題材にするなど、
新型コロナウイルス禍ならではの、サラリーマンの悲哀を詠んだ句が6作入選した。 

1位は、30代男性の作品で、新型コロナの感染拡大で在宅勤務となり、
出社しないよう求める上司と、家にいてほしくない妻との間で、
板挟みになる複雑な思いを詠んだ。

2位は、経済対策として国が配布した1人10万円の特別定額給付金を題材にした
「十万円 見る事もなく 妻のもの」、

3位は、在宅勤務を題材にした
「リモートで 便利な言葉 “聞こえません!”」が選ばれ、
トップ3をコロナ関連が占めた。  

このほか、夫婦関係を人気アニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」にかけて詠んだものや、
若手がいない職場の様子を第5世代移動通信規格(5G)とかけて
ユーモアを交えて表現したものも選ばれた。

応募6万2542句から第一生命が選んだ100句を対象に、
一般から投票を募った。

インターネットなどで全国の10万1149人から投票があった。   【池田美欧】  

第一生命保険、「第34回サラリーマン川柳コンクール」、
    サラリーマン川柳ベスト10

1 会社へは 来るなと上司 行けと妻
2 十万円 見る事もなく 妻のもの 
3 リモートで 便利な言葉 “聞こえません!”
4 嫁の呼吸 五感で感じろ! 全集中!!! 
5 じいちゃんに J.Y.Parkの 場所聞かれ 
6 我が部署は 次世代おらず 5爺(ファイブジイ)
7 お父さん マスクも会話も よくずれる 
8 YOASOBIが 大好きと言い 父あせる 
9 お若いと 言われマスクを 外せない 
10 抱き上げた 孫が一言 密ですよ     》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。



今回、記事を読みながら、多彩な選定された作品に、

この人生の日常生活の哀歓を学んだりした。

私は無念ながらでも、私は無念ながら短歌や俳句を詠(よ)む素養はなく、
人さまが詠(よ)まれたのを読ませて頂くのが、好きなひとりである。

          
もとより短歌は、もとより五・七・五・七・七の三十一〔みそひと〕文字の世界であり、
万葉の時代から日本の人々に愛されてきた叙情詩であり、
この内容も恋の歌・日常生活の描写・社会問題・子供の成長・物語や幻想まで、
どんなテーマでも自在である、と受け継がれている。

そして俳句は、五・七・五の三句十七音から成る定型詩であり、
「季語」さえ含めば、内容も自在であり、江戸時代から多くの方に愛されてきている。

或いは川柳は、五・七・五の十七音の定型で、
ユーモアに富んだ言葉使い、或いは世の中を風刺した作風で、
江戸時代に発生し、明治時代の頃から、多くの方たち慕われてきた。


          

つたない半生を歩んできた私は、せめて川柳ぐらいは・・

と時折一句でも吐くことあるが、
やはり素養に乏しく感じ、断念したりしている。


やむなく『ブログ』の世界で、散文のような拙(つたな)い綴りを、
 殆ど毎日投稿をしたりしている。

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