夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

2023年『サラ川』ベスト10発表、79歳の私は学び、人生の哀歓に共感して・・。

2024-05-30 14:37:29 | 喜寿の頃からの思い

先程、ヤフージャパンより配信されたニュースを見ている中で、
『 2023年『サラ川』ベスト10発表 
     グランプリは“ぜい”をテーマに詠んだ作品に輝く  』、
と題された見出しを見たりした。

第一生命が主催されている『サラリーマン川柳』を私は長年愛読してきたが、
昨年より、『サラっと川柳』に名称を変更したと学んできたので、
今年の最初のベスト10が決定したのかしら、と微笑んだりした・・。


         
私は1944年(昭和19年)の秋に農家の三男坊として生を受け、
やがて大学を中退後、映画・文学青年の真似事をして、無念ながら敗退したりした。

この後は、やむなくサラリーマンに転身して、
何とかある民間会社に中途入社でき、やがて35年ばかり勤め、
2004年(平成16年)の秋に定年退職をした。

こうした中、私は音楽業界のあるレコード会社に勤めたが、
幾たびかリストラ烈風を乗り超えたが、最後の5年半は遠い地に出向となったりし、
それなりに時代にも翻弄され波乱万丈があり、苦楽の激しいサラリーマンの時代でもあった。


          


このような拙(つたな)い私の半生であり、
何かと『サラリーマン川柳』が好きで、現役時代から愛読し、励まされたり、人生の哀歓を感じたりし、
『サラ川 傑作選』の本を4冊を所有している。


そして私は『サラ川』は、この人生の日常生活の優れた哲学書のひとつと思い、
限りなく人生の哀歓と確信し、ときおり年金生活の今でも本を開いたりしている。


       
        本棚から特に愛読している2冊を取りだして、たわむれに記念撮影


これまで数多くの優秀作品が公表されてきたが、
たとえば『テーマ別に見るサラ川 優秀作品』の中で、『夫婦・家庭』編を読んだりすると、
恐れ入りました、と絶賛させられる作品にめぐり逢ったりする。

◎ 出張を 見送る妻の 目が笑う
                 詠み人・松本松峰


◎ 株価より 妻の機嫌が 乱高下
                 詠み人・頑張るお父さん


◎ 妻子から 絵文字が並ぶ ボーナス日
                  詠み人・孫悟空


◎ 家族旅行 予算削減 パパ留守番
                  詠み人・弐個


◎ 家族との 会話のつもりが 独り言
                  詠み人・ちょいバテパパ



          

そして私は、齢ばかり重ねても、独断と偏見の多いが、
『サラリーマン川柳』の史上に於いて、今でも心に残り、
不滅の作品であると感じたのは、二作品がある。


◎ 破れてる ジーパン繕い 怒られた
                  詠み人・優しいばあちゃん

◎ うちのパパ おとなのくせに ママとねる 
                   詠み人・めだかの学校のせんせい


私は小説、随筆を60数年ばかり乱読してきた身であるが、
短かな言葉で人生の機敏を的確に表現する川柳の世界に於いて、
このおふたりの圧倒的な感性と文才に、ふるえる程に感銘して、思わず脱帽したりしている。




このように何かと愛読してきたサラリーマン川柳コンクールであり、
本年より改名された新たな『サラっと川柳』、
知的好奇心に誘惑されて、記事を読んでしまった。

この記事は、【オリコン】より5月30日に配信された記事で、
無断ながら転載させて頂く。


《・・第一生命保険は30日、
2023年『サラっと一句!わたしの川柳コンクール』の全国ベスト10を発表。

グランプリには、増えても、減っても世知辛い“ぜい”をテーマに詠んだ作品
「増えるのは 税と贅肉 減る贅沢」が輝いた。

【一覧】共感する…”サラ川TOP5を紹介!年代別ベスト3&ベスト100順位紹介も  

同社は、2023年9月から10月にかけて、
2023年『サラっと一句!わたしの川柳コンクール』を実施。
全国から約6万6000もの作品が寄せられた。  

いつの時代も、家計や健康の悩みはつきもの。
贅沢をできる機会は減っているにも関わらず、なぜか、体重は増えている。
減ってほしいものは増え、増えてほしいものは減っていく、
世知辛い日常のあるあるをユーモラスに表現した作品「増えるのは 税と贅肉 減る贅沢」がグランプリとなった。  

一方で、コロナ禍の終わりを感じられる心温まる作品や
覚えたてのキャッシュレス決済での笑える失敗、
日本語ならではのやり取りを流行語で表現した川柳がベスト10にランクインし、
2023年のサラ川を大いに盛り上げた。



■ベスト10 順位:作品・雅号・得票数

第1位:「増えるのは 税と贅肉 減る贅沢」 ミファ(30代) 1803票

第2位:「物価高 見ざる買わざる 店行かず」 ねこママ(60代) 1425票

第3位:「マスクなし 2年目社員の 笑顔知る」かりーらいす(40代) 1275票

第4位:「50代 給与も肩も 上がらない」 怪傑もぐり33世(50代) 1148票

第5位:「PayPayを 覚えた父の 無駄遣い」 祐字(40代) 1145票

第6位:「ダイエット 動画だけ見て 痩せた気に」ミシカ(20代) 1098票

第7位:「パスワード チャンス3回 震える手」 ポイ活初段(40代) 1071票

第8位:「盗み食い ペットカメラに 映る父」 言い訳できないね(40代) 1059票

第9位:「アレとソレ 用事済むのが 日本流」 メタボリック父(60代) 890票

第10位:「2度聞くな! 言った上司が 3度聞く」 光源氏(50代) 889票 ・・》

注)記事の原文に、あえて改行など多くした。


今回、『サラっと一句』のベスト10の作品を読ませて頂き、
つたない人生を歩んできた79歳の私は、やはり人生の哀歓を感じ、
共感を深めたりした・・。

特に私は、第5位:「PayPayを 覚えた父の 無駄遣い」 、
第7位:「パスワード チャンス3回 震える手」
御年配の不慣れな心情を的確に表現された、と私は微苦笑を重ねたりした。
コメント (4)
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