夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

急増する「高齢者」の御方に、どうすれば、おおらかな気持ちで応対する方法、同世代の私は学びながら微苦笑を重ねて・・。

2018-08-13 15:01:20 | ささやかな古稀からの思い

先程、ネットの【YAHOO! JAPAN】の中にある『ライフ』のニュースを見ている中、
【 「突然キレる」「同じ昔話を繰り返す」――
           親に感じ始める「なぜ?」の原因と付き合い方
】と見出しがあった。

私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活のまもなく74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
そして私たち夫婦は、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

もとより私は娘、息子、そして孫もいないので、若い世代から見た私たち高齢者のしぐさ、言動を
どのように見ているか、或る一面は高齢者の社会問題になっている側面があり、
こっそりと学ぼうと思い、
記事をクリックした。

この記事は、集英社から発刊されている『週刊プレイボーイ』に掲載された記事のひとつで、
佐口賢作さんが取材されて記事をまとめられた記事であり、
関連のネットの【週プレNEWS】の2018年8月13日に配信され、あえて無断であるが転載させて頂く。

                 

《・・実家の親に会うたび「年を取ったなあ」と思う人も多いのでは? 
そこで、里帰りの前に知っておきたい「75歳以上」と寛大な気持ちで付き合う方法。


日本全体がもうすぐ「お年寄りだらけの国」になってしまうのだから、
楽しくやりましょうよ、という提案です。


* * *

高齢化が加速する日本社会。
7年後の2025年には団塊世代が75歳を迎え、国民の5人に1人が75歳以上、
3人に1人が65歳以上という、世界にも類を見ない超高齢化社会がやって来る。


そのとき団塊ジュニアから、下の世代はこれまで以上に、
仕事でも、家庭でも「75歳以上」と接することになる。
例えば、公共の場でキレる高齢者に困惑し、家では親のヘンな言動に戸惑い・・・。


かといって、憤ったり嘆いたりばかりしていても、世の中ますます世知辛くなるだけ! 
急増する「75歳以上」と、どうすれば、おおらかな気持ちで、付き合っていけるのか今から考えておくべきだ。


そこで、認知症の専門外来と在宅医療を行なうクリニックを開業して19年、
月に1000人の患者さんを診察する長谷川嘉哉先生に、
「なぜ?」と疑問符が浮かんじゃう高齢者の言動の原因と、付き合い方を学びたい。

                 

■ケース1「突然キレる」

息子が、実家の70代の両親に、「お父さんのために、家をバリアフリー化しよう」と話したところ、
静かに聞いていた父が、突如「うるせえ、俺はまだ年寄りじゃねえ」と激怒し始めた。
以来、親子関係は冷え込んだまま・・・。


【解説】
理屈で説得する息子さんに対し、お父さんは感情がコントロールできず、
怒鳴ってしまったというケースだが・・・。


「前頭葉機能の低下は、『性格の先鋭化』を引き起こします。
もともと怒りっぽかった人は、よりキレやすくなります」


この息子さんは、心配しつつも「うちの親父は、まだ大丈夫」と思っていたそうだが・・・。

「理性的なはずの父から、意味もわからず怒鳴られたことで、
『俺は親父のことを考えてやっているのに!』とカチンときてしまう。

このように、親の加齢による性格の変化を想定しないまま、
感情的な衝突が起き、親子間や夫婦間の関係が断絶・・・。

診療現場でも、こういう事例が本当に増えています。
対処法は、親の怒りをいったん受け流し、冷静になってから、もう一度話し合うことです」


                 

■ケース2「同じ昔話」

「前にも聞いたよ」と言っても、若き日の武勇伝的エピソードを、何度も何度も繰り返す。


【解説】
「これは『承認欲求の表れ』なんです。
可能なら、毎回きちんと聞いてあげるのがよい。

実際、認知症の治療として『回想法』という手法があり、
毎回1時間ほど患者さんに幼少時からの話を聞きます。

思い返して話すことで、認知機能の向上が期待できるんですよ。
脳の健康にとって、アウトプットは非常に大事な行為なんです」


その話、もう聞いたと言わずに、踏ん張るのが大事なのだ。

「とはいえ、家族だけでは負担もある。
各自治体には話を聞く訓練を積んだ『傾聴ボランティア』がいますから、
相談してみるのもいいでしょう」


                 

■ケース3「電話」

父と電話で話していたら、突然「あんた誰だったっけ?」と言いだし、
ボケたのか!?と、慌てて会いに行くと普段どおり。
心配させて、注意を引いているのか?


【解説】
「相手の顔を見ないまま話す電話での会話は、
MCI(軽度認知障害)の症状が出始めた脳にとっては、複雑なやりとりなんです。

一瞬、ぼうっとした瞬間に、『あれ? 誰と話しているんだっけ?』となり、
前後がわからなくなることは、少なくない」


                 

■ケース4「待てない」

旅行帰りの母から、「おみやげを買ってきたから、今すぐ取りに来て」と電話。
仕事があるので「今日は無理」と答えると、「冷たい」と不機嫌に。


【解説】
子供からすれば「こっちの都合を考えてよ」だが・・・。


「年齢を重ねると、徐々に相手の立場に立って、物事を考える能力が落ちていきます。
老化のひとつと受け止め、まずは『ありがとう』と感謝した上で、
行ける日時を伝えるなど、カッとさせない対応をしてください」


■ケース5「家が荒れ放題」

半年ぶりに帰省したら、いつもきれいに片づいていた実家が、荒れ放題。
だが、母は気にしていない様子で・・・。


■ケース6「財布パンパン」

ふと父のお財布を見たら、小銭でパンパン。
「みっともないよ」と軽く言ったら、ばつが悪そうに黙り込んでしまった。


■ケース7「味覚がおかしい」

遊びに来た夫の両親に、手料理を出したら、醤油やラー油をどばどばかけ始めた。
口に合わなかったのか、いやみなのか。

【解説】
「これらの3つのケースも、前頭葉機能の低下を示しています。
部屋の掃除ができないのは、理性的な思考力が落ちていることの表れ。

                 

財布がパンパンなのは、レジで瞬時にお釣りを計算して、支払うことができなくなっているから。
常に紙幣を出すので、小銭が増えていくんです」

過剰な味つけは?

「加齢変化で味覚が鈍くなると、濃い味を好むようになります。
実家に帰ったときご両親の作る料理が、急にまずくなっていたら、老化のサイン。
だから、離れて暮らしていても、親の手料理は、定期的に食べたほうがいいです」


■ケース8「被害妄想」

「隣の家がうるさい」、「向かいの家の住人からいやがらせを受けた」など、
ひとり暮らしの親がご近所トラブルを訴えてくる。
そんなはずは、ないんだが・・・。

【解説】
「実際に、いやがらせなどはなく、被害妄想的に訴えてくるとすると、
これはすでに認知症の症状が出ていると考えられます。

また、時折ニュースになるゴミ屋敷や騒音おばさん的な高齢者のご近所トラブルは、
ピック型と呼ばれる認知症である可能性も。
すぐに専門医の診察を受けることをオススメします」・・・》

注)記事の原文をあえて改行を多くした。
                          

私は記事を読みながら、不謹慎にも微苦笑しながら読んでしまった・・。

特に、ケース2「同じ昔話」の場合、
《・・「これは『承認欲求の表れ』なんです。
可能なら、毎回きちんと聞いてあげるのがよい。・・
その話、もう聞いたと言わずに、踏ん張るのが大事なのだ。

私が若き40代のなかば、私たち夫婦は家内の両親を誘って、幾たびか温泉旅行に行ったりした。
こうした中で、義父より昔ばなしの話題を幾たびに聞かされたりした。

私は同じテーマだなぁ・・と思いながらも、微笑みながら、うなづいたり聞いたりしてきた。

私たち夫婦は幸運にも、大病に遭遇せずに、今日に至っている。

私は70歳の頃から、少しばかり物忘れをする時もあるが、認知症のやさしい初級のテストは、
正常の範囲となっている。

そして何かと気弱な私は、外出先でもキレることなく、過ごしている。

しかしながら、いつの日にか変貌する場合も考えられが、
もとより日本の社会保障制度の年金、医療、介護の基盤は、
高齢者が使う費用は、その時の現役世代が保険料や税で負担する財政方式(賦課方式)を取っているので、
働いて下さる現役世代の諸兄諸姉が、その時の高齢者を支えてくれるので、若い人には横暴な言動はできないなぁ・・
と思い深めたりしている。

コメント (2)
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