夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

スマホ全盛の今日、時代遅れの我が家は、何かと世間に取り残されて、ときおり私は微苦笑を重ねて・・。

2018-08-09 14:56:40 | ささやかな古稀からの思い

午前中のひととき、いつものように平素の買物の担当の私は最寄りのスーパーで、
家内から依頼された品を買い求めた後、帰宅後にいつものように散策をして、
帰宅後に門扉の近くにある郵便受け入れ箱を覗(のぞ)いたりした。

たった一通のA4サイズの封書が入っていて、玄関の軒下で表紙を見ると、
《・・携帯電話をお使いのみなさまへ
扉の向こうに楽しい世界が待っています
 ぜひ開封して お確かめください・・》このように明記されていた。

そして中には、らくらくホンなど始めとする多彩な各種のスマホが解説された豪華なバンフレットがあり、
《・・スマホがはじめての方でもあんしん
     ドコモスマホ教室
    全国のドコモショップで開催中!! ・・》と明記された小冊子が入っていた。

こうしたことをうわベで私は見て、微苦笑しながら、居間に行ったりした。

              

私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活のまもなく74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
ささやかな年金生活を過ごしている。

こうした中で、我が家はインターネットに関して、固定回線の光ファイバーの『フレッツ』を頼りに、
私は据え置き型のパソコンを利用している。

そして私は恥ずかしながらガラケーと称される携帯電話、
ましてスマホと省略されているスマートフォンも使えなく、
家内だけは、遅ればせながら一昨年の春以来、携帯電話を買い求めて利用している。

我が家は長らく固定据え置きの電話であり、家内の母が遠方で独り住まいをしていて、
ときおり家内は、介護で行ったりしている以外は、
家内は家内の安否を確認する為に、毎晩10数年長らく電話してきた。

やがて私たち夫婦が買い物に行ったり、ときには国内旅行をしているが、
この間、家内の母との間で緊急の連絡が必要とされたことを配慮して、
やむなく家内は携帯電話を利用している。

そしてドコモのかけ放題プランを選定して、これだったら毎晩30分前後を利用しても、
我が家の光プランの据え置き電話より料金は廉(やす)くなる、と私たち夫婦は微苦笑をしたりしてきた。

              

こうした中、私はフェイスブック、ツイッター、そしてモバイルパソコンにも無縁であり、
無線のモバイル情報機器に遠い世界の出来事のような思いながら、
稀(まれ)な時代遅れの国民のひとりとなっている・・。

このような身であるが、せめて据え置き型のパソコンで、インターネットを通して、
ネット情報を入手している。

或いはブログを投稿したり、ときおり電子メールを発信している。
     
しかしながら、これから私たち夫婦は、齢を重ねるたびに物覚えは悪くなるので、
早めにスマホを覚える必要があることは、漠然としながらも私でも自覚している。

              

過ぎし、今年の三月に、ドコモよりスマホのパンフレットが郵送されて、
こうした中には『らくらくスマートフォン me』は、たくさん通話する方に向けて、
『カケホーダイ』プランもあり、家内にピッタリだ、と私は微笑んだりした。

そしてスマホ本体を購入した後、回線使用料も、
家内が現在使用している携帯電話は『かけ放題』プランと、ほぼ同じ費用となるので、
私は家内に積極的に進めたりした。

しかし家内は、家内の母の介護で更に多忙となったり、世の中の悪しきスマホの惨事を知ったり、
当面は今の携帯電話で充分だわ、と私に言ったりしてきた。

                       

私は知人、友人とは我が家の固定電話、
或いはパソコンの電子メールで交信し、不自由を感じたことはなく、過ごしている。

日頃の私は、新聞、雑誌を読んだり、テレビの番組を視聴したり、
その上にネットで多彩な情報は、固定のパソコンで充分であり、情報であふれて、
選定に困苦するくらいである。

こうした中で、私たち夫婦には子供に恵まれなかったので、息子、娘もいなく、
もとより孫もいない身であり、兄妹も緊急性のある連絡事項は少ないのが実態であり、
このように必要に迫られることなく、結果的には情報機器に時代遅れとなっている。

このような事情で、私は携帯電話、そしてスマホも、覚えようとする努力もなく、
今日に至っている。

たとえ私はスマホを持ったとしても、
私たち夫婦が国内旅行の旅先で、私たち夫婦の兄妹、親戚のどなたかの危篤、死去を知ることぐらいであり、
こうした時は、家内の携帯電話で代用できるし、やはり私はスマホは不要だ、と苦笑したりした。

                       

ここ数年、スマホは殆どの多くの国民が所有して、
昨今は買物先でも、スマホで精算さえ一部で実施されている。

そして私の苦手な中国の約13億人の殆どの国民は、現金で買物するのは稀で、スマホで精算している、
と私は学び驚嘆してきた・・。

やがて日本も、企業は消費者の実態分析、予測などのデータ活用で、
私たち消費者は、買物先でスマホしか精算できない時代が、到来するかしら・・・
と私は危惧しながら思案したりした。

しかしながら、日本は現金で支払う文化が根付いているので、
私がいつの日にか、あの世に行くまで、買物難民にならないよなぁ・・と苦笑したりした。

              

しかしながらスマホ全盛の今日、時代遅れの私は困苦する時もあったりした。

過ぎし日の4月5日より私たち夫婦は、沖縄本島の北西部地域にある名護市にあるホテルに6泊7日で、
周辺を遊学した。

そして大型施設に入館すると、日本語、英語、中国語、韓国語に順にアナウンサーされて、
世界の主要国から訪れていることに実感させられたりした。

平素の私たち夫婦は、ときおり都心のシティホテル、街、公園、国内の旅先で、異国人から話しかけられ、
私は英語の単語をたどたどしく並べて、身振り手振りで微笑みながら応対してきた。

                       

今回の旅で、私たち夫婦が、パンのクロワッサンの形に似ている水納島(みんなじま)に、

9日に訪れた時、たまたま往還の定期船、『水納港』待合休憩所で見かけた女性ふたり連れであった。

そして英語の単語しかわからない私でも、この女性ふたり連れは、
風にながれて聞こえてきたのは、スぺイン語とわかったりした。

ひとりの御方は、メガネをかけて黒髪のセミロングで理知的な容貌をされ、

もうひとりの御方は、黒髪のロングヘアーで、30歳前後と思われる美麗な人で、スペインか中南米の美人だなぁ、
と私は少し見たりした。

                

やがて帰路の定期船に於いて、黒髪のロングヘアーの30歳前後と思われる異国の美麗な御方より、
私に近づいて、スマホを私に手渡されながら、たどたどしい日本語で、写真を撮って下さい、
と私は言われたりした。

私はスマホを初めて見て、驚愕しながら、困ったぁ、と瞬時に感じたりした。


そして船べりでポーズをしたお二人を見て、スマホも無知ながら、
何んとか『 picture』と表示された箇所を見つけて、 ピクチャだよねぇ、これだったら写真だょなぁ、
と瞬時に思いながら、このボタンを押した。

                

しかしながら私は少し長く押したらしく、シャターの音が三回ぐらい聴こえた。

そして私は黒髪のロングヘアーの30歳前後と思われる異国の美麗な御方に、
撮った写真を確認して欲しく、『リプレー・・』と言いながら、スマホを返却した。

この後、この異国の美麗な人は、瞬時に写真を確認されて、
私に微笑ながら近寄り、私にも少し画面を見せて、確かにお二人が微笑えんで映っていたので、
私は安堵をしたりした。


このように私は、初めてスマホを触れ、何とかは異国のお二人の女性の願いを満たすことができたが、
時代遅れの私としては、浦島太郎のような心情で恥ずかしく、照れたりしたのが、実情であった。

コメント (2)
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