夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

いつの日にか私は、介護にお世話になる前には、地域包括支援センターも良いかしら、と思い馳せて・・。 

2016-03-09 15:23:52 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の老ボーイの71歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

家内は私より5歳若く、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

私たちは幸運にも大病に遭遇しないで過ごしているが、
やがていつの日にか齢を重ねれば、介護にお世話になる日がくるので、漠然としながらも介護施設には注視してきた。

今朝、配達された読売新聞を読んでいる中、34ページの【ミドル】面に於いて、
定期連載の【暮らすQ&A】があり、今回は【 地域包括支援センター 日常生活の味方 】と題された記事であった。

私は恥ずかしながら無知であったので、やがて精読した後、微笑んだりした・・。
            

無断であるが、記事を転記させて頂く。

《・・高齢になってくると、健康でも日常生活で不便を感じることが増えてくる。
そんな時に心強いのが「地域包括支援センター」だ。

地域包括支援センターは、だいたい中学校の学区ごとに1か所整備され、全国に約4600か所ある。
住所地で担当のセンターが決まっていて、
介護に精通した主任介護支援専門員、保健師または看護師、福祉制度に詳しい社会福祉士らが
生活全般の相談にのる。

介護の必要がなくても、誰でも利用できる。
例えば「高い場所の窓ふきや、庭の草むしりがおっくうになってきた」などの悩みには、
地域内で生活支援サービスを行うボランティアや業者を紹介してくれる。

また、自治体や各企業が行う配食サービスや買い物に行く時の送迎サービスの利用方法など、
それぞれに適した解決方法を一緒に考えてくれる。

元気な中高年にとっては、介護予防のための体操教室や談話会など役立つ情報も豊富。
イベントやボランティア活動の支え手として活躍の場もある。

川崎市の「レストア川崎 地域包括支援センター」の明石光子センター長は
「元気なうちから気軽に訪れてもらい、職員と顔なじみになってもらいたい」とアドバイスしている。
            

そして記事の横には、『地域包括支援センターを通して受けられる支援の例』が掲載されていた。
◎生活支援
☆外出支援
☆配食サービス
☆家事支援

◎交流
☆地域交流活動(サロン)
☆認知症カフェ
☆料理教室、絵手紙教室

◎高齢者の権利擁護
☆虐待防止
☆成年後見制度の利用・・》
            

我が家の両親は、無念ながら家内の母だけとなり、私より14歳齢上の後期高齢者である。

家内の父は、私が定年退職時の2004年〈平成16年〉の秋の少し前に、病死されたので、
独り住まいとなった家内の母は、我が家より2時間は要する千葉県の八千代市に戸建てに住み続けて、
年金を頼りに程ほどの貯金を崩しながら、おひとりさまの生活ををされて、早や12年目となっている・・。

こうした中で、家内の母は自身の身の周りは出来ても、
大掃除、季節ごとの室内のカーテン、布団、暖冷房器具、衣服、庭の手入れなどは、おぼつかなくなり、
長女の家内は季節の変わるたびに、7泊8日前後で母宅に泊りがけで行っているのが、
ここ11年の恒例のようになっている。

そして家内は殆ど毎夜、家内の母の本日の出来事と安否状況を確認する為、
電話連絡をしている。
          
こうした上 家内の母は、80歳過ぎた頃から膝(ひざ)を悪化して、まもなく杖(つえ)を突く身となって、
『要支援2』となっている。
            

こうした中、整形外科、内科、眼科に通院している中、昨年の6月頃から膝(ひざ)と腰に激痛が感じ、
少し遠い大学病院で検査、そして入院、退院後の検査、治療が加わり、昨今はリハビリ設備が良い病院に転院したりしてきた。
そして家内は付き添う為に、家内の母宅で駐在することが多くなっている。

昨今は家内の妹も支援に加わって頂き、姉妹でお互いに交代で通い、
家内は以前のような7泊8日前後から、短めの駐在期間を幾たびしているが、実態となっている。

そして家内の母は、『要支援2』の福祉サービスとしての配食サービス、家事支援を険悪し、
日々意欲が減退して、すへて娘ふたりに頼っている。

こうした中で、リハビリ設備が良い病院に週2回通院しているが、タクシーで往還しているが、
歩けなくなったら寝たきりになるし、認知症にもなると、娘ふたりは危惧して付近のスーパーなどに母を引率して、
を歩くことにさせている。

しかしながら、私たち夫婦が齢を重ねて、いつ日にか介護の身となっても、子供はいないので、
家内の母のように娘ふたりに、縋(すが)ることもできないである。
            

この間、家内が母宅に行っている時は、私は我が家で『おひとりさま』の生活をしてきた・・。
         
私は家内より先に、あの世に行くことは漠然としながらも深めているが、
この世の中は、まさかの予期せぬ出来事に遭遇することがあり、
私を残して家内が先き立たつことも考えられるので、
『おひとりさま』の特別演習だ、と自身を叱咤激励して過ごしている。
        
しかしなが平素の私は、家事の全般の料理、掃除、洗濯などは、家内にお願いしていたので、
恥ずかしながら初心者の若葉マークのような身であり、戸惑いながら行っているが、
食事、掃除、洗濯の手抜き簡略などに関しては、
このサイトで幾たびか記載してきたので、今回は省略する。
            

私は中小業の民間会社に35年近く奮戦し、2004年(平成16年)の秋に定年退職し、
多々の理由で年金生活を始めた身である。
 
こうした中で、私の現役のサラリーマンの50代に同僚が病死されたり、
知人は定年前の59歳で病死し、残されたご家族の心痛な思いが、痛いほど理解させられたりしてきた。

或いは定年後の62歳で、現役時代の一時時期に交遊した友も、無念ながら病死したりした。
       
何よりも思いがけないことは、知人のひとりの奥様が病死されて、
この知人は『おひとりさま』となり、私たちの多くは哀悼をしながらも、動顛してしまった。

こうした根底には、私たち世代の周囲の男性の多くは、60代で妻が夫より先に亡くなることは、
考えたこともなく、こうしたことがあるんだぁ、とこの人生の怜悧な遭遇に深く学んだりした。
                                 
やがて私は高齢者入門の65歳を過ぎてから、心身ともに自立し健康的に生活できる期間の健康寿命は、
男性の平均としては71歳であり、平均寿命は男性の場合は80歳と知った時、
恥ずかしながらうろたえたりした・・。

そして70代となれば、多くの人は体力の衰えを実感して、75歳まではこれまでどおりの自立した生活ができるが、
80歳が見えてくる頃には介護を必要とするようになり、
やがて80代後半では何らかの介護付き施設に入居する可能性が高くなる、と専門家の人から数多く発言されている。
            

このように私は学んできたので、ここ数年は私たち夫婦は、ときおり『おひとりさま』になった時の話題を、
ときおりしている。

過日、私たち夫婦は最寄の銀行に行った帰路、ある地域福祉センターを通り過ぎ、
センターから何かしら集会があったらしく、談笑と歓声が私は聴こえてきた・・。

やがて私たち夫婦は、遊歩道を歩くながら、
『僕がおひとりさまになったら・・家に閉じ込まらなくて・・ああした地域福祉センターで、
私は定期便のように通うと思うょ・・』
と私は家内に言ったりした。

私は亡き母の遺伝を素直に受け継いだ為か、男の癖に小学5年生の頃から、おしゃべりが好きで、
年金生活の今でも、何かと家内と談笑したり、
ご近所の奥様、ご主人さまと話し合ったりすることが多い。
            

私は音楽業界のあるレコード会社に勤め、定年退職の5年半前、リストラ烈風の中、
各レコード会社がCD、DVDなどの音楽商品を委託している物流センターに出向となり、
センター長をはじめ私も含めて5人の正社員の基で、パート女性30代~40代が多い130名前後、
そして契約社員、アルバイトの男性20代が多い10名前後の職場に勤めたりした。

こうした中で休息時間、或いは懇親会などで談笑を重ねて、多々学び、貴重な体験をしてきたので、
数多い人の中でも、公明正大に談笑ができるタイプてもある。


今回、遅ればせながら地域包括支援センターのことを学び、
何よりも《・・介護の必要がなくても、誰でも利用できる。・・》、
《・・介護予防のための体操教室や談話会など・・》を知り、微笑んだりした。
            

私はおひとりさまになってしまった時、相変わらず古惚けた自宅を出て、
トボトボと歩いて、地元にある地域包括支援センターに殆ど毎日通い、数時間を過ごす・・。

そして私はコーヒーを飲みながら、或いは昼食を共に頂きながら、70代が多いと思われるが、
XXさん、と私は呼ばれたり、やがて同世代の女性からでも、
XXちゃん、或いはXXクンと苗字で、呼ばれることを夢想したりしている。

この後、コーヒー代、昼食代を支払い、わずか700円以下が多いと思われ、
何よりも数多く同世代と共に数時間を気楽に共有して、談笑できるので安らぎのひとときと思える。


やがて帰宅後は、この日の夕食、翌日の朝食の為にスーパーに買物した後、
自宅付近の遊歩道、公園を散策する。

その後は、随筆、ノンフィクション、小説、近現代史、総合月刊雑誌などの読書とし、
或いは居間にある映画棚から、20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
ときには音楽棚から、聴きたい曲を取りだして聴くと思われ、独りを愉しむ時を過ごす。

このように過ごせば、たとえ私は『おひとりさま』になっても、心身のバランスが保てる、と微笑んだりしている。

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