夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

体力の衰えた私でも、ボディガード兼お供、そして荷物持ちとなり・・。

2012-02-21 09:04:51 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

日常は定年後から自主的に平素の買物担当となり、
私は独りで毎日のようにスーパー、専門店に行ったりし、ときおり本屋に寄ったりしている。
その後は、自宅の周辺にある遊歩道、小公園などを散策して、季節のうつろいを享受している。

ときおり、庭の手入れをしたり、友人と居酒屋など逢ったり、
家内との共通趣味の国内旅行をしたりしている。

日常の大半は、随筆、ノンフィクション、現代史、総合月刊雑誌などの読書が多く、
或いは居間にある映画棚から、20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
ときには音楽棚から、聴きたい曲を取りだして聴くこともある。

このような年金生活を過ごしているが、何かと身過ぎ世過ぎの日常であるので、
ときおり家内から、買い物に行きましょう、などと誘われる・・。

こうした時は、私はボディガード兼お供、そして荷物持ちの重責となるが、
明るく大きな声で、ハイ!、と自衛隊の諸兄に負けないように応〈こた〉えたりしている。


ここ一週間でも、最寄りのスーパーに行ったり、
或いは駅前のスーパーに寄った後、食事処で昼食を頂いたりしているが、
なぜかしら家内好みの料理店に利用したりしている。

或いは都心のデパートに買い物に行ったりすると、
家内の衣服の選別時間が私が思っているよりも多いので、
私は独りで本屋に寄ったりして、喫茶店で待ち合わしたりしている。

ここ数年、家内が独りで外出するのは、美容院に行く時、
或いは家内の母が独り住まいなので、季節の変わり時に、
家内が泊りがけて行く時ぐらいとなっている。

家内は国内旅行が好きであるが、旅行以外は都心に出ることは少なく、
特に私が年金生活を始めると、最寄りの駅前でも、ときには出不精となったりしている。
もともと家内は、掃除、洗濯、料理などを徹底的にしないと満足しない性格であり、
私から見れば素早く、生き生きとして行っているのである。
そして、家の中でのんびり過ごす方が楽だわ、と私に言ったりしている。

このように、家内が買い物、散策、或いは歯科医院に治療する時などの外出する時、
私は家内にお供して、話しかけたり、談笑しながら歩いたりしている。

私は小心者でありながら、ときには積極的に動き廻り、おしゃべりな男で、
社交辞令に富んでいる、と家内は言ったりしているが、
こればかりは現役時代の中小業のサラリーマンを35年ばかりしてきた体験のなせる業であるので、
齢を重ねた今でも変わらなく、我ながら微苦笑する時もある。


家内は62歳の身であるが、心身溌剌としている。
私は5つばかり齢上であるが、定年退職後は現役時代の緊張感が失くしたせいか、
昨今は体力の衰えも実感する時がある。
私の母、そして家内の母も更年期が過ぎてから、
新たに甦〈よみがえ〉る程に元気になった時期もあったので、
女は良〈い〉いよなぁ、と私は家内を見つめたりする時もある。

たとえば庭の手入れに於いては、我家は原則として、庭の手入れは私の責務の範疇であるが、
年に数回ぐらい家内の支援があり、
枝切りを徹底的にしましょう、私も頑張るわ、と家内から元気な声を聴いたりした。

こうした時の私は、朝の9時頃から玄関庭の下り立ち、
いつものように剪定鋏(ハサミ)を腰の周りに備え、剪定用の鋸(のこぎり)を持ちながら、
樹木に登ったり、適度な台に乗り、枝葉を切り落としたりする。

まもなく家内は、高枝鋏(たかえだばさみ)を薙刀〈なぎがた〉のように持ち、
私に近寄ってきた後、付近の樹木を高枝鋏(たかえだばさみ)で枝葉を切り落としたりする。

私は樹木の枝葉を切り落としたりしていると、ときおり地上から、
『その枝の下の方から、切り落として・・』
と家内の指示の声がする・・。

このように2時間ばかりした後、主庭に移動したりする。

そして私はベランダの片隅の簡易椅子に30分ごとに5分休憩し、
煎茶を飲みながら、煙草を喫ったりしている。

家内は歩道に面した垣根のアカネモチの枝葉を剪定鋏(ハサミ)で器用に切ったり、
その後は、金木犀(キンモクセイ〉、マテバシイなどの樹木も高枝鋏(たかえだばさみ)で枝葉を切り落とし、
休憩も取らず、奮戦している。

その後、お互いに昼食抜きで奮闘していたのであるが、
私は疲れて、簡易椅子に腰かけて、煎茶を飲みながら、煙草を喫ったりする。


平素の私は近くに流れている野川の遊歩道をよく歩いたりし、或いはウォーキングをしているが、
若き20代の方には追い抜かれることが多いが、
私の同世代の60代の方には、たとえ追い抜かれても数百メートル先では、
私は追い越したりしていることが多い。

しかし家内と都立の神代植物園など数キロ先まで行ったりすると、
家内の方が速足であり、私は60代のご夫婦を追い抜くこと多いが、
家内は余り疲れを感じないと私に言ったりしている。

このように我が家は、家内の方が心身溌剌で、
私は高齢者3年生の67歳の並みの体力と思ったりしているが、
家内が外出する時は、ボディガード兼お供、そして荷物持ちとなっているのが、
定年後の実情である。

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