サラリーマンを卒業した年金生活の4年生の私は、
玄関庭で落ち葉がわずかであるが落ちはじめていたので、
朝の6時過ぎに玄関から門扉まで箒(ほうき)で掃き清めた・・。
私の住む東京の郊外は、落葉樹が色合いを朱色、黄色に染められるのは、
11月上旬頃で通例である。
そして、『勤労感謝の日』の頃になると、錦繍の世界になるのが、
毎年のならわしである。
このようなことを思ったりしていると、不意にひとつの歌が心の中で、
唄いだしたのである・・。
♪しゃれた日焼けに 涙が流れる
あ~ 秋かしら
【『秋冬(しゅうとう)』 作詞・中山丈二 作曲・堀江童子 歌・高田みづえ】
秋海棠(シュウカイドウ)の可憐な淡紅色も咲き終わり、
紫式部(ムラサキシキブ)は、たわわな紫色の実をつけているが、
日毎に色合いを深めている。
そして私は小声で、
♪鏡を見つめて 小さな声で
一人でつぶやく 秋の詩
季節の変わり目を
あなたの心で知るなんて
【『秋冬(しゅうとう)』 作詞・中山丈二 作曲・堀江童子 歌・高田みづえ】
私は鼻歌を唄ったのであるが、高田みづえちゃんの歌と思い出しながら、
あの頃に街に流れていた頃を重ねたりしていた・・。
確か昭和59年冬の頃だった、と思われる。
私はあるレコード会社の情報部門で、開発や運営で奮闘したりし、
数多くのサラリーマンと同様に、多忙で睡眠不足の日が続いていた。
このような時、他社に勤める友人のひとりから、
この歌が入っているカセットの見本品を頂いた。
そして、土曜日の休日出勤した翌日の日曜日に、
高田みづえちゃんの歌声に導かれて、小声で鼻歌を唄ったりしていた。
疲れきって心の余裕のない私は、
中年男には恋する時間もないし、第一、ローンの返済で大変だ、
とやけっぱちのような心情で唄っていたのである。
このようなことを思いだした時、私は40代であったが、
若かった時だった、と私は独りで微苦笑したりしたのである。
玄関庭で落ち葉がわずかであるが落ちはじめていたので、
朝の6時過ぎに玄関から門扉まで箒(ほうき)で掃き清めた・・。
私の住む東京の郊外は、落葉樹が色合いを朱色、黄色に染められるのは、
11月上旬頃で通例である。
そして、『勤労感謝の日』の頃になると、錦繍の世界になるのが、
毎年のならわしである。
このようなことを思ったりしていると、不意にひとつの歌が心の中で、
唄いだしたのである・・。
♪しゃれた日焼けに 涙が流れる
あ~ 秋かしら
【『秋冬(しゅうとう)』 作詞・中山丈二 作曲・堀江童子 歌・高田みづえ】
秋海棠(シュウカイドウ)の可憐な淡紅色も咲き終わり、
紫式部(ムラサキシキブ)は、たわわな紫色の実をつけているが、
日毎に色合いを深めている。
そして私は小声で、
♪鏡を見つめて 小さな声で
一人でつぶやく 秋の詩
季節の変わり目を
あなたの心で知るなんて
【『秋冬(しゅうとう)』 作詞・中山丈二 作曲・堀江童子 歌・高田みづえ】
私は鼻歌を唄ったのであるが、高田みづえちゃんの歌と思い出しながら、
あの頃に街に流れていた頃を重ねたりしていた・・。
確か昭和59年冬の頃だった、と思われる。
私はあるレコード会社の情報部門で、開発や運営で奮闘したりし、
数多くのサラリーマンと同様に、多忙で睡眠不足の日が続いていた。
このような時、他社に勤める友人のひとりから、
この歌が入っているカセットの見本品を頂いた。
そして、土曜日の休日出勤した翌日の日曜日に、
高田みづえちゃんの歌声に導かれて、小声で鼻歌を唄ったりしていた。
疲れきって心の余裕のない私は、
中年男には恋する時間もないし、第一、ローンの返済で大変だ、
とやけっぱちのような心情で唄っていたのである。
このようなことを思いだした時、私は40代であったが、
若かった時だった、と私は独りで微苦笑したりしたのである。
