ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

関ヶ原に行ってきた

2017-09-04 11:12:53 | 生活

週末に大学の同窓会で京都に行ってきた。土曜日の夜、京都でホテルがなかなか取れなかったので周辺で探したが気に入ったところが見つからない。そこで思い切って米原の駅の近くのホテルにした。飲み会は夜の8時半で失礼して、9時半の電車に乗って10時半に米原についた。日曜日に中山道を歩いて関ヶ原に行くことにした。私が関ヶ原に行こうと思ったのは映画になったからではない。映画はむしろ妻に「関ヶ原に行こうと思う」といったときに教えてもらったくらいである。私は日本史上最大規模の内戦の戦場の広さをこの目で実際に見て体感してみたかった。

翌朝、米原から大垣行きに乗って柏原で降りる。柏原は中山道の宿場町で昔の風情が残っている。駅前の宿場町を過ぎて、関ヶ原方面に向かう。国道21号線沿いに歩くのだが、この道は幹線道路で車がビュンビュン通りあまり気持ちよくない。歩いている人は一人も見かけなかった。30分ほど歩くと曹洞宗妙応寺に出る。

ここで、県道229号線に移る。こちらはきれいに整備された舗装道路だが殆ど車は通らない。40分ほど歩いてすれ違った車は3台だった。歩いている人はいない。正面には伊吹山が見え、ミンミンゼミとツクツクボウシの声を聴きながら歩く気持ちの良い道だった。道脇は田んぼで、稲穂が実っている。刈入れも始まっている。

しばらくするとエコミュージアム関ヶ原につく。このあたりから家が立ち並んでいる。エコミュージアムは近くに住む動物のはく製などが陳列されている土産物屋とミニ博物館を合わせたようなところである。そういえば229号線を野生の鹿の親子が横断しているのを見かけた。

更に行くと、土塀にいろいろな武将の家紋が書かれたところが見つかった。これは面白そうだと思って塀伝いに回っていくと関ヶ原ウォーランドだった。300円払って中に入ったが、中には様々な武将や馬の人形が戦いの格好をして並んでいただけで、子供向きの場所だと感じた。

ウォーランドを出てしばらく行くと石田三成の陣跡に出る。ここには観光バスも来ていて観光客がいっぱいである。三成の本陣はちょっとした山(笹尾山)になっていて関ヶ原全体が見渡せるようになっている。良い場所に本陣を敷いたものだと思う。

三成の陣で自分が三成だったらどうするか、を考えてみた。関ヶ原は広いとはいえ、数万の軍勢が来れば横いっぱいに広がって、密かに背後に回るなどの奇襲作戦は難しいだろう。正面から戦うしかないだろうが、そうなれば本来は坂の上側になる西軍のほうが有利だと思う。お互いに烏合の衆の感じもあるので相手の陣内で撹乱するのが良い作戦だと思われる。その意味で勝負を決めたのは小早川秀秋の裏切りだった、要するに味方をどれだけきちんと掌握していたかで決まった、というのもうなづける感じがする。

私は関ヶ原を初めて訪れたので映画「関ヶ原」の影響があるのかどうかは分からないが、関ヶ原町の人たちは徳川家康よりも石田三成に共感を感じていたことが伺える。徳川家康の本陣はそれほど大切にされていない感じだった。

関ヶ原も中山道の宿場になっていたので見たかったのだが、疲れてきたので直接関ヶ原駅に向かい、帰ってきた。天気が良く、湿度も低くて気持ちの良い一日だった。