ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

色眼鏡で見る経済評論

2008-09-20 05:56:15 | 経済
経済の専門家でもなく大した知識もない私が、よく経済のことを語れるね、と思う人もあるだろう。私が新聞や雑誌、テレビなどを見てどのように解釈しているかを紹介しよう。

色々な人の意見を聴くときに、私は「この人は自分に都合のようように話を持っていこうとしているのではないか」という色眼鏡で見ることにしている。輸出企業なら円安になるように、輸入企業なら円高になるように、銀行関係者なら銀行に有利になるように、証券会社なら皆が株を買うように、タレントなら受け狙いで、そのように結論をまず出してつじつまが合うようにストーリーを作っているのではないかと疑ってかかるのである。

そう思ってみていくと、結構怪しい意見が多い。そのようなフィルタをかけてもこちらにピンとくる意見は本物だと思うことにしている。その意味で私が気に入っているのは「ミスター円」と言われた榊原英資氏である。竹中平蔵氏や境屋太一のような民間から政府入りして経済関係で苦労した人たちの言葉には共感できる面が多い。経済関係だと、投資銀行の人や証券会社のアナリストなどが意見を出すことが多いのだが色眼鏡で見てなおかつ光るような意見は稀である。

そのような眼で見て自分なりの解釈をして、素直に感じたことを書くようにしている。知識の不足による誤りもあるだろうがあまり気にしないことにしている。

最近の世界の政府の日米欧の経済対策は納得できるものが多い。昨日書いたような、投機的な動きに対しても、承知の上で経済安定化に努めている感じがする。その場の対策だけでなく、長期的対策も考えてほしいものだと思う。これは政府というよりもむしろ政治家の課題だと思ってはいるが。