「横浜ザル」の株式投資独り言

株式投資等で資産形成を目指し、ゴールは超億万長者!?
経済動向や日経平均の将来分析、投資銘柄のメモや雑感を綴ります。

スイス中銀 上限撤廃でフラン急騰と株式市場をかく乱!?

2015-01-16 23:58:49 | マ-ケット

              
昨日、スイスの中央銀行にあたるスイス国立銀行は、スイスフラン高を
抑えるための為替の上限を撤廃すると発表しました。これを受けてスイス
フランは、ユーロに対して一時30%も上昇、市場は大混乱となりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150116-00000011-wordleaf-bus_all

欧州では何が起こっているのでしょうか。

スイスは、高度な金融サービス業や高級時計に代表される付加価値の
高い製造業を基幹産業としており、比較的好調な経済を維持してきた。

しかも、スイスは独自の通貨であるスイスフランを採用しており、ユーロ
圏には入っていません。欧州債務危機が勃発すると、各国の投資家は
安全資産としてこぞってスイスフランを購入しましたから長期間に渡って
スイスフラン高、ユーロ安が続いてきたのです。

過度にスイスフラン高が続くと、スイスの製造業は不利になってしまいます。
このため、スイス中銀は、1ユーロ=1.2スイスフランという為替上限を
設定し、これ以上、スイスフラン高になった場合には、無制限スイスフラン
売りの介入を実施する方針を明らかにしていました。

自国通貨を売りたければ、輪転機を回してお札を刷ればよいわけですから、
理論的には無限大に介入が可能です。このため、この水準以上までスイス
フランを買う投資家は現れず、為替は3年間ほど1ユーロ=1.2スイス
フランの前後で安定してきました。

しかし、万能に見えたこの方策にもやがて弊害が目立つ様になってきました。
欧州の景気低迷が顕著になり、再びスイスフランに買いが集中し始めたの
です。1ユーロ=1.2スイスフラン水準を維持するためには、さらに大量の
スイスフランを発行し、ユーロを購入する必要に迫られました。

スイス中銀にしてみれば、今後価値が下がると分かっている通貨を大量に
抱え込むわけですから、将来の損失につながってしまいます。これ以上の
介入は、リスクが大きいとして、設定していた上限を自ら撤廃してしまった
のです。

当然、市場では堰を切ったように、スイスフラン買いが始まりますから、為替
急上昇となりました。

この余波が、今日の東京市場に現れ、安全資産の円買いの動きとなり、一時
1ドル=115円台になる場面もあり、これを見た先物主導が株価を500円
以上値を下げる演出となりました。

冷静になれば、一過性の出来事ですが、先物主導がこの混乱に乗じた格好
でした。

と言うことで、日経平均は、244円安の16864円の大引けでした。
(出来高 概算27.1億株の商いでした。)

冒頭に書いた「スイス・ショック」が株式市場をかく乱させましたが、惜し目も
入り、下げ幅を縮小させました。

日経平均の暴落により、500円以上下げる場面も、下ひげを残す形での売り
一循環が意識される水準です。ここからリバウンド復活なるか、正念場。

注目のNY市場、まだ不安定な動きですが、終了時プラス引けとなるか注目。

日経平均は、来週仕切り直しとなりますが、原油価格の安止まりと、為替の
戻りがあれば、出直し可能と思います。

ブロガー/読者の皆さん、良い週末を!!

                                  
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