今朝 デフレ傾向を示した、経済指標である企業物価指数が発表されました。
日銀による3月企業物価指数(CGPI)速報は、国内企業物価指数(05年
=100)が、前年比2.2%低下となり、3ヶ月連続マイナスとなりました。
下げ幅は、02年5月の2.2%低下した以来の下げ幅となったようです。また
前月比では、0.2%の低下でした。
日銀は、国内企業物価について 「最終需要の低迷を受けた、価格下落の動きは
続いている。」 とした上で、市況の反動を受けた価格下落は収まってきている
ことから 「価格下落のテンポは、小さくなっている。」 と説明しています。
原油など市況軟化による素材価格の下落を、仮に良いデフレとすれば、不況の
影響から需要低迷となり、製品価格を値下げしなければ売れない状況としたら
悪いデフレでしょう。
何れにせよ、需給ギャップを埋め、魅力ある商品を消費者に提供できる企業が
勝ち組になっていくんでしょうか。
そんな中、ロイターが配信したおもしろいニュースがありました。
企業倫理や企業の社会的責任(CSR)を専門とする、国際的シンクタンク、米の
エシスフィア・インスティテュートが13日、今年で3回目となる世界で最も倫理的な
企業99社を発表しました。
エシスフィアのエグゼクティブ・ディレクター、アレックス・ブリガム氏は、「われわれ
のミッションは、企業行動を向上させること」 とコメント。
ランキング(www.ethisphere.org/wme2009)は、全35業種から業種ごとに他社との
相対比較に基づき作成したと伝えています。
ノミネートされた主な企業は、下記の通り。
米国 : ハネウェル・インターナショナル、ナイキ、ベスト・バイ、デル
ジョンソン・コントロールズ、トムソン・ロイター、ペプシコ、GE
アメリカン・エキスプレス、マクドナルド、スター・バックス
独 : BMW
英 : HSBCホールディングス etc.
日本から5社が入ってました。
日本: トヨタ自動車(7203)、リコー(7752)、花王(4452)
損害保険ジャパン(8755)、日本郵船(9101)
http://money.jp.msn.com/newsarticle.aspx?ac=JAPAN-374585&cc=03&nt=00
何れも優良企業ですが、足元の業績は厳しいものがあります。1年先を見据えて
これらの倫理企業に投資したら、妙味あるかもしれません。
さて、日経平均は、小幅反落し39円安の8924円の大引けでした。
(出来高 概算25.8億株の商いでした。)
日経平均は、一時9000円台突入も、3連休明けNY市場の動向を見極めたい
ムードがありありで、後場に入ると上値を追う展開になりませんでした。
CDS指数(企業の信用リスクを取引)やVIX指数(恐怖指数)の低下もあり、
一時的に金融不安が後退しているのも事実。
大和総研は、昨年末まで、日本経済は悲観論一色の状態であったが、僅かながら
明るい兆しが散見されるようになってきたとレポートしています。
明るい兆しとして6点を指摘しています。
①中国の電力生産量底入れ
②在庫調整進展による生産計画改善
③一般機械工業の生産予測修正率の回復
④景気ウォッチャー改善
⑤米住宅関連を中心とする経済指標の改善・金融システム不安後退
⑥国内景気対策の策定
日経平均は、明日14日のGSやインテル決算まで、一進一退の展開になりそう。
先程開いたNY市場の寄り付き軟調ですが、明朝にかけ、連休明けでも底堅い
展開になるか、注目しましょうか。
☆各1クリック、応援の協力をお願いします。☆
人気ブログランキングへ
株・投資ランキング
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます